ヒューテックノオリン埼玉支店が環境負荷低減計画で表彰
埼玉県内の低温食品物流を担当するヒューテックノオリンの埼玉支店が、令和6年度「さいたま市環境負荷低減計画優秀事業者」として表彰されることが発表されました。この表彰は、環境への配慮を持った事業者を評価するもので、今後の持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩といえるでしょう。表彰式は2024年2月6日に行われる予定です。
環境負荷低減計画の制度
さいたま市では、「さいたま市生活環境の保全に関する条例」に基づき、環境負荷の大きい事業所に対し、温室効果ガスの削減に向けた計画を作成・提出・公表させる制度があります。これにより、企業や事業者の自主的な環境保全活動を促進する取り組みがなされています。
ヒューテックノオリン埼玉支店の概要
ヒューテックノオリンの埼玉支店は、さいたま市の岩槻区に位置し、冷凍食品の共同配送や病院向けの食材物流を行っています。関東地区の有数の低温物流拠点としての役割を果たしながら、同時に地球環境への影響を最小限に抑える努力をしています。
低温物流倉庫では、常に適切な温度管理が必要ですが、そのためには電力を消費し、結果的に温室効果ガスが排出されてしまいます。これを踏まえ、埼玉支店では2018年度比で2026年度までに温室効果ガスの排出量を70%削減する目標を立てました。具体的には以下の6つの対策を実施しました。
1.
冷凍庫の温度設定の適性化:品質保持を重視し、冷凍庫の運転を見直しました。
2.
デマンド管理の実施:冷凍機の稼働状況を最適化し、エネルギーの使用を効率化しました。
3.
照明の間引き:事業施設内の照明を見直し、無駄なエネルギーを削減しました。
4.
階段の使用促進:エレベーターの使用を控え、階段の使用を推奨しました。
5.
外気流入防止措置:車両接車時における外気の流入を防ぐ対策を徹底しました。
6.
再生可能エネルギーの導入:環境に優しいエネルギー源を採用しました。
これらの取り組みが功を奏し、埼玉支店は2023年度に目標を前倒しで達成することができました。
未来に向けた取り組み
ヒューテックノオリンを含むC&Fロジグループは、SGホールディングスグループが掲げる脱炭素ビジョンに基づき、引き続き地球環境保全に向けた努力を続けていくとしています。持続可能な社会を実現するため、今後も環境への影響を最小限に抑える施策を積極的に進めていくことが期待されています。環境問題に対する企業の姿勢が、社会全体に与える影響は大きく、ヒューテックノオリンの取り組みが多くの企業にとっての模範となることでしょう。