長谷川青澄展:日本画の巨匠が遺した心の眼
日本美術院で活躍した長谷川青澄(1916-2004)は、昭和から平成にかけて日本画の世界にその名を知らしめました。彼は1951年に大阪に移り住み、その後、師匠・中村貞以のもとで新たな画技を学びました。この展覧会では、彼が生活の拠点とした東大阪での制作活動を振り返ります。
青澄が東大阪市喜里川町に転居した後、彼はこの地の自然や風景に深い愛情を抱きました。特に彼は生駒山を背にした風景を愛し、「この場所にこそ、河内の美しい景観が存在する」と語ったと言います。彼の絵画には、こうした地元の風土が色濃く反映されており、特に人物画においては、その目は単に動作や出来事を描くのではなく、背後に潜む豊かな感情や静かな気配を捉えることに重きを置いています。
青澄の描く人物画には、さまざまな瞬間が表現されています。静かに佇む女性がふとした瞬間に見せる柔らかな表情や、文楽の人形がわずかに首を傾ける刹那。このような、静寂の中で感じる「声にならない気配」は、彼の作品に独自の深みを与えていると言えるでしょう。展覧会では、青澄の美しい女性像から文楽を主題とした作品、さらには季節の草花や小さなモチーフに至るまで、幅広い作品が紹介されます。
この展覧会を通じて、「青澄の眼」が如何にして人物に、舞台に、そして小さな存在への深い愛を向けていたのかを感じ取ることができるでしょう。加えて、彼は1999年に東大阪市民美術センターの名誉館長に就任し、地域文化の振興と後進の育成にも尽力しました。地域との結びつきが彼の画業に与えた影響も探ります。
会期・会場・観覧料
展覧会は2026年2月4日(水)から2月23日(月・祝)まで、東大阪市民美術センターの第1・2・3展示室にて開催されます。開館時間は10:00から17:00で、入場は閉館30分前まで可能です。月曜日が祝日の場合は、翌平日が休館日となります。観覧料は無料です。
- - 日程: 2026年2月4日(水)~2月23日(月・祝)
- - 開館時間: 10:00-17:00
- - 休館日: 月曜日
- - 会場: 東大阪市民美術センター
- - 観覧料: 無料
特別イベントの開催
期間中には、青澄の魅力を深く知る講演会とギャラリートークも予定されています。
講演会「長谷川青澄画業の魅力」
- - 日時: 2月7日(土)14:00-15:30
- - 講師: 清水由朗(日本画家)
- - 会場: 東大阪市民美術センター 特別室
- - 参加費: 無料(事前申込不要)
学芸員によるギャラリートーク
- - 日時: 2月14日(日)14:00-15:00
- - 会場: 第1・2・3展示室
- - 参加費: 無料(事前申込不要)
長谷川青澄展は、彼の作品を通じて日本画の深遠な魅力を再発見する貴重な機会となることでしょう。ぜひ、お見逃しなく!