ZOHO、AI戦略を紐解く「ZOHOLICS Japan 2025」
2025年9月19日、ゾーホージャパン株式会社が東京・JPタワーホール&カンファレンスで年次ユーザーイベント「ZOHOLICS Japan 2025」を開催しました。このイベントは第18回目を迎え、Zohoを利用する企業のユーザーや導入を検討中の多くの参加者が集まり、交流と情報共有が行われました。会場は非常に活気に満ちており、参加者は実務に直結する知見や将来への可能性を意識しながら、それぞれに学びを深めていました。
開会挨拶とAI戦略の紹介
開会にあたり、代表取締役社長のマニカンダン・タンガラジが挨拶。ここでは、近年のZooの事業成長率が約30%に達している現状を報告。日本においては、CRM製品群のローカライズ強化、専用カスタマーチームの設置を進めるとともに、中小企業以外の市場にも本格的にソリューションを提供する方針を打ち出しました。
イベントの中心テーマであるAIについても触れられ、Zohoは2015年から独自のAI開発に積極的に投資。この中で、デジタルアシスタント「Zia」や会話型AIアシスタント「Ask Zia」を順次提供しており、現在では多様なアプリケーションに取り込まれています。タンガラジによると、進化し続けるAI機能が我々の業務にどのように貢献できるかを事例とともに各セッションで紹介するとのことでした。
多様なセッションと熱気あふれる交流
「ZOHOLICS Japan 2025」では、会場内に設けられた3つのステージで、さまざまなセッションが同時に進行しました。ゾーホージャパンの社員による製品紹介や導入成功事例の共有も行われ、多くの参加者は具体的な運用ポイントや効率化のノウハウを学ぶ機会を得ました。AIを使った顧客サポートや人事業務の効率化に関する具体的な事例が紹介され、講演後には多くの質問が寄せられました。
特に注目を集めたのは、「Zohoユーザーの本音トーク」という特別セッション。ここでは、実際にZohoを活用しているユーザーが登壇し、導入当初の課題や現在の成功体験を共有。参加者はリアルな声を通じて、導入のメリットを具体的にイメージできる貴重な場となりました。このセッションでは、ユーザー同士の交流を促進するコミュニティの仕組みも紹介され、参加者の関心を集めました。
閉会の挨拶と今後の展望
イベントは、異なるテーマのセッションを含め、午前10時から夕方まで続きました。最後の挨拶では、執行役員の服部英喜が登壇し、参加者に対する感謝の意を表しました。AIに関する様々な講演が行われ、「皆様のビジネスに貢献できること」を願うと述べました。
イベント終了後も、参加者同士の活発な交流が続き、ゾーホージャパンの製品やサービスについての意見交換が行われる場面が多く見受けられました。この日は単なる情報収集の場を超え、未来のビジネスの形を問う深い対話が行われた一日でした。
ゾーホーのプライバシー誓約と企業概要
また、ゾーホージャパンでは、ユーザーのプライバシーを重要視し、高度な機密性を確保したサービスを提供することも強調されています。サードパーティのトラッカーによる行動監視を排除し、ユーザーのデータを外部に販売しないことを公約。この企業方針により、多くのユーザーから信頼を集めています。
ゾーホージャパン株式会社は、世界的なソフトウェア企業であり、営業、マーケティング、顧客サポートなどの広範な業務に対して55以上のアプリケーションを提供。日本でも、複数の拠点を設け、製品の販売とサポートを行っています。今後も、最新のプロダクト基盤を活用し、ユーザーの業務効率を向上させる取り組みが期待されます。