福岡市オフィスマーケット最新レポート
三幸エステート株式会社が発表した2025年3月末の福岡市のオフィス賃貸状況によると、空室率が3ヵ月ぶりに小幅上昇しました。現在の空室率は4.43%で、前月比プラス0.08ポイントとのことです。特に博多駅前エリアでは、2020年9月以来の1%台に低下したことが報告されています。
空室率の背景
最近の空室率上昇の要因として、複数の新築ビルが竣工したことが挙げられます。これに伴い、一部のテナントが新築ビルへ移転した際に発生した二次空室が影響しています。しかし、福岡市全体としてはオフィス需要が高まり続けており、特に天神エリアでは新築ビルのテナント誘致も順調に進行中です。テナントの移転先として博多駅周辺の品薄感が強まる中、配置エリアの選択肢に天神が含まれる傾向が見られます。
福岡支店の中村竜治支店長は、「博多駅周辺の物件が不足しているため、天神エリアへの移転を検討するテナントが増えている」と語ります。天神エリアでは大規模ビルの供給が続き、テナントの内定が進んでいるため、今後の市場に注目が集まります。
賃料の動向
また、募集賃料に関する報告も注目に値します。2025年3月には、募集賃料が前月比94円増加し、15,552円/坪となりました。この上昇は2ヵ月連続で続き、2000年以降の最高値を更新し続けています。これは、オフィスの需要が依然として強いことを示しています。
福岡市の賃貸オフィス市場は、各エリアの空室率だけでなく、賃料上昇の背景を反映しており、経済全体の動向にも影響を及ぼす可能性があります。特に今後の博多駅周辺と天神エリアの市場動向には注目が集まります。
まとめ
今回は、福岡市のオフィスマーケットにおける最新情報をお届けしました。空室率の小幅上昇と賃料の上昇が続く中、テナントの移転動向がどのように変化していくのか、今後の動きに期待が高まります。
詳しいデータは、三幸エステートの公式ホームページでも確認できます。最新のマーケットトレンドに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
三幸エステート公式サイト
三幸エステート株式会社について
1977年に設立された三幸エステート株式会社は、企業のオフィス戦略を包括的にサポートしています。最適なワークスペースの提案から、賃貸オフィスの選定支援、プロジェクト管理まで、オフィスに関する多様なニーズにお応えしています。