新たな挑戦!
2023-03-22 14:30:01

タクシー会社が挑戦する新たなビジネスモデルと国産きくらげの魅力

タクシー業界の新たな挑戦



日栄交通は、コロナ禍の影響を受けたタクシー業界の中で、新たなビジネスモデルとして「国産きくらげ栽培事業」に挑戦しています。このプロジェクトは、会社の空きスペースを利用し、きくらげの栽培を始めたことから発展しました。コロナウイルスが猛威を振るう2020年、タクシー事業の存続が危ぶまれた際、従業員の一言から始まったこの取り組みは、瞬く間に形を成しました。

なぜきくらげ栽培を始めたのか?



タクシー会社がなぜ食材の栽培に乗り出すのか、多くの人が疑問に思うかもしれません。日栄交通は、「車庫の空きスペースで何かできないか」と暗中模索し、従業員の提案を受けてリサーチを行いました。その結果、国産きくらげが持つ希少性や栄養価の高さに気付くことになりました。初めて生きくらげを食べた際の衝撃は大きく、2021年には会社の空き地にビニールハウスを建て、本格的な栽培を開始しました。

環境整備と空き家プロジェクト



2022年には、プレハブを建設し暖房設備を導入するなど、年間を通じて栽培できる環境を整えました。空き家問題にも目を向け、同年に桶川市にある空き家を購入して改装し、きくらげハウスとして活用することになりました。この取組みを通じて、クラウドファンディングにも挑戦し、成功を収めたのです。

きくらげ商品の誕生



「この日のおいしさ」をコンセプトにしたきくらげは、直売や通販だけでなく、さいたま市内のスーパーや小学校の給食にも提供され、着実に人気を集めています。また、乾燥保存が効くきくらげの特性を生かし、事業開始時から加工品の開発にも目を向けてきました。居酒屋を経営していた料理人の知人とともに、加工品のレシピ開発を行い、今回発売する「いつものはごたえシリーズ」の3種類(ラー油、ペペロン、明太)を完成させました。

持続可能な未来への取り組み



日栄交通は、今後も新たな商品の開発を続ける一方、フードロスや空き家問題への取り組みを通じて、サステナビリティを追求していく意向を示しています。また、タクシー車両を使った広告宣伝や、乾燥きくらげの車内販売など、タクシー会社ならではの工夫も進めています。これにより、多くの人々に国産きくらげの魅力と、日栄交通の新たな挑戦を広めていくことでしょう。

未来への展望



新たに開発する「いつものはごたえシリーズ」は、車内販売など新たな販路でも展開される予定です。タクシー会社が農業に挑戦し、そこで得た経験や知識を基にさらなる成長を目指す姿勢は、他の業界にとっても示唆に富むものとなるでしょう。日栄交通の取り組みは、タクシー業界の新たな可能性を切り開いているのです。

会社情報

会社名
日栄交通株式会社
住所
埼玉県さいたま市南区文蔵3-6-12
電話番号
048-864-0003

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