森永乳業が利根工場にメガソーラーを設置
森永乳業は、再生可能エネルギーを利用した温暖化対策の新たな一歩を踏み出しました。この度、利根工場に発電容量約500kWのカーポート型太陽光発電設備を追加し、稼働を開始したのです。これにより、既設の約600kWの設備と合わせて、発電容量は合計で約1,100kWとなり、森永乳業グループにとって初の「メガソーラー」が実現しました。
CO2削減の期待
利根工場におけるこの新しい設備の導入により、年間約570トンのCO2排出量が削減される見込みです。この削減量は、一般住宅約310世帯の消費電力に相当するとされ、地域社会にもプラスの影響を与えることが期待されています。
太陽光発電設備の詳細
新たに設置されたカーポート型の太陽光発電設備は、以下のような特徴を持っています。
- - 太陽光パネル: 3,400枚(うち1,200枚が新規導入)
- - 総パネル面積: 約5,955平方メートル(新規導入分は2,343平方メートル)
- - 発電容量: 約1,100kW(新規導入は約500kW)
- - 想定年間発電量: 約1,300MWh(新規導入分は600MWh)
このように、利根工場では30%を超える電力を自給することができるようになり、再生可能エネルギーの利用が促進されます。
環境省の支援を受けて
このプロジェクトは、環境省からの「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の支援を受けています。これにより、より多くの企業が再生可能エネルギーの導入を進めていくことが期待されています。
森永乳業の他の取り組み
森永乳業は、利根工場以外にも東京多摩工場やフリジポート熊本工場でも太陽光発電設備を導入しています。2025年には神戸工場と佐呂間工場でも太陽光発電設備の稼働開始が予定されています。これらの取り組みにより、全体として年間約1,600トンのCO2削減が見込まれています。
また、神戸工場では FIT制度による固定価格買取制度にも参加しており、エネルギーの安定供給を図る方針です。
サステナビリティへのコミットメント
森永乳業は、企業スローガン「かがやく“笑顔”のために」に基づき、サステナビリティ経営を推進しています。「おいしいと健康」を提供することで、人々の豊かな日常と社会、環境に貢献し続けることを目指しています。このビジョンを具現化するため、2022年には「サステナビリティ中長期計画2030」を策定。その中には、2030年度までにCO2削減率38%以上を目指す目標が掲げられています。
結論
森永乳業の利根工場におけるメガソーラーの導入は、企業の環境への取り組みを象徴する大きなステップであり、今後の施策や導入予定の設備と合わせて、さらなるCO2削減が期待できるでしょう。サステナブルな未来に向けた道のりを進む森永乳業の活動に注目が集まります。