Z世代×こんにゃく
2023-03-01 10:30:01
Z世代が挑む!老舗こんにゃくメーカーの新たな未来創造プロジェクト
Z世代が挑む!老舗こんにゃくメーカーの新たな未来創造プロジェクト
近年、食品業界では高齢化や消費量の減少などが進む中、桃山学院大学のビジネスデザイン学部の20名の学生たちが老舗のこんにゃくメーカーである中尾食品工業株式会社とタッグを組んで、新たなビジネスアイデア創出に取り組むプロジェクトが始まりました。この産学連携プロジェクトは、業界の再生を目指すもので、特にZ世代の視点からの新しい提案に期待が寄せられています。
プロジェクトの背景
こんにゃくは日本の伝統的な食材として長い歴史を持ちますが、その生産は収穫までに数年を要するこんにゃく芋の栽培に依存しているため、気象条件による影響を受けやすいという問題があります。また、こんにゃくの消費は平成3年頃に比べ、令和元年にはその量が42%も減少しています。これに加え、多くの製造企業が廃業や倒産を余儀なくされるなど、こんにゃく業界は衰退の一途を辿っています。
そこで、中尾食品工業の4代目代表である中尾友彦さんは、この状況を打破し、こんにゃくの新しい価値を創出するための活動に取り組んでいます。彼は「SHAPE MEN」や「蒟蒻わらび餅」など新商品を開発することで、こんにゃくを若者にアピールし、業界全体に新しい風を吹かせようとしています。
産学連携プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、学生たちが5つのチームに分かれて、実際の市場でのニーズを踏まえながら新たなビジネスアイデアを創造します。プロジェクト開始の契機となるキックオフミーティングは、3月13日に中尾社長の講義を通して行われました。そこで中尾社長は、自らの経験や業界の現状について教え、学生たちに刺激を与えました。
最終的には、3月29日に行われるプレゼンテーションで各チームがその成果を発表し、優秀なアイデアには表彰が予定されています。更に、可能であれば、実現可能な素晴らしいアイデアを持つ学生の提案が中尾食品工業での実行に向けた検討も行われる計画です。
Z世代の視点と企業とのコラボレーション
このプロジェクトは、起業家を目指す学生にとって大きな学びの場でもあります。Z世代の柔軟な発想や新しい視点が、こんにゃく業界の活性化につながることが期待されています。また、EO(Entrepreneurs' Organization)に所属する企業家たちとの交流は、学生たちにとって貴重な経験となり、ビジネスの実際を肌で感じる機会となります。
EO Osakaの役割と取り組み
同プロジェクトを支えるEO Osakaは、起業家たちが集い経験を共有し、持ち寄った知見を社会貢献に活かすことを目指しています。これまでの経験を通して、若者たちに起業の夢を持ってもらい、かつ日本のスタートアップシーンを活性化させる取り組みを続けています。
この新たな試みが、こんにゃく産業への流入となる期待と共に、学生たちの未来に素晴らしい影響を与えていくことを願っています。彼らの挑戦が、どのような結実をもたらすのか、今後とても楽しみです。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 EO ALL KANSAI
- 住所
- 大阪府大阪市中央区西心斎橋1-13-18The Place 4階
- 電話番号
-
090-7353-4658