建築業界の革新をもたらす『CADWe’ll Linx V6』
株式会社ダイテックは、2025年4月25日に建築設備専用3D CADの最新バージョン『CADWe’ll Linx V6』を発表しました。この新しいバージョンは、稼働本数が85,000本を超える先代の『CADWe’ll Tfas』の後継として登場し、空調、衛生、電気といった建築設備の設計から施工、運用をサポートします。
BIMを活用した新たな設計スタイル
『CADWe’ll Linx』は、BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)を前提としたワンモデル運用を特徴としています。これにより、複数の設計者が同時に作業できるようになり、効率的なプロジェクト管理が可能となります。また、他のアプリケーションとの連携もスムーズに行えるため、業務全体の生産性向上に寄与します。
特に注目されるのが、BIMモデルをデータベースとして扱える点です。オブジェクトの詳細な属性情報を出力でき、表作成や発注管理、系統管理が容易になります。これにより、従来の業務プロセスが大きく変革され、建設業界のデジタル化が一層加速することでしょう。
新機能の紹介
『CADWe’ll Linx V6』にはいくつかの新機能が盛り込まれています。まず、3Dモデル上で直感的に寸法線が作図できる「3D寸法線強化」により、搬入経路や配管、機器取付のスペースを一目で確認できるようになりました。また、異なる2つの3Dモデル間で最短距離を計測する機能も追加され、設計過程の精度が向上しています。
さらに、広く利用されている「Box」に対応したことにより、サブコンとのワークシェアリングが容易になります。これによって、複数人での協力作業がスムーズに行えるようになります。
もう一つの新機能、総合図作成機能も注目です。壁付電気部材のシンボル表示が重なる箇所を自動調整し、シンボル間の距離を設定できるようになりました。この機能により、見やすい図面を簡単に作成でき、業務がさらに効率化されます。
ダイテックは、現状の業務に加えて、2026年春に導入される予定の「BIM図面審査」や、2029年春から始まる「BIMデータ審査」を見越した機能の強化も行っています。これらの取り組みを通じて、業界でのさらなるデジタル転換を推進しつつ、お客様の生産性を向上させる決意を表明しています。
まとめ
『CADWe’ll Linx V6』は、建築業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、多くの利便性を提供します。ダイテックは、業界のリーダーとして、この新しいCADソフトを通じてさらなる業務改善に貢献していくことを目指しています。最新の機能を活用し、効率化と生産性向上を実現する時が来ています。興味のある方は、ぜひ製品の詳細を公式サイトでチェックしてみてください。
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