南房総の新しいラムリキュールブランド「黍とそ-KIBITOSO-」
千葉県南房総市にあるペナシュール房総株式会社が、新しいラムリキュールブランド「黍とそ-KIBITOSO-」の製造を開始しました。この新たなプロジェクトは、日本国内でのラム酒の認知向上を目指しており、気軽に楽しめるラムリキュールの提供を目的としています。
「黍とそ-KIBITOSO-」のコンセプトとは?
このブランド名は、「黍(きび)」と「屠蘇(とそ)」に由来しています。「黍」はラム酒やサトウキビを象徴し、「屠蘇」は日本古来のリキュールの一種で、これら二つの要素が融合した新たなリキュールの誕生を象徴しています。製造拠点となる「房総大井倉蒸溜所」では、自社で生産した様々なラム酒をベースに、スパイスや薬草、フルーツを活用した浸漬や蒸留を行い、独自の風味を引き出しています。さらに、甘みを加えることでオリジナルのリキュールが完成します。
ペナシュール房総の多彩なラム酒
ペナシュール房総は、自社農園「Kibilab.FARM」で育てたサトウキビを使ったアグリコールラムをはじめ、日本独自の製糖過程で得られるモラセスを使用したトラディショナルラムや、カリブ特有のハイエステルラムなど、幅広い種類のラム酒を製造しています。これらのラム酒は、IWSC(International Wine and Spirit Competition)でのGOLD受賞や、フランスの美食ガイド「Gault et Millau」にも取り上げられるなど、国際的に高い評価を得ています。
「KIBITOSO」商品ラインナップ
「黍とそ-KIBITOSO-」から初めてリリースされた商品は、「FALERNUM(ファレナム)」です。このリキュールはバルバドス島をルーツとしたラムベースのもので、ライムピールやローストアーモンドを使用した、トロピカルな雰囲気を持つカクテルにぴったりなアイテムです。ペナシュール房総では、このファレナムに工夫を加え、特にアレンジしやすい飲み方を提案。ウイスキーソーダやビール、焼酎などに少量加えるだけで、ベースの飲み物に甘さと香りをプラスすることが可能です。
続いてリリースされた「BiwAMARETTO(ビワマレット)」は、南房総の特産品である房州びわの種を使ったアレンジ商品です。これは、イタリアのアマレットをヒントにしており、心地よい甘さに仕上がっています。自社製造のラム酒「BOSO Rhum Fleur-花-」をベースに、びわの種から抽出された香り成分を加えたり、トンカ豆やバニラで香りを引き立てています。安全面にも配慮し、蒸留や加熱処理を施し、検査機関での確認を行った上で提供されています。
このように、「黍とそ-KIBITOSO-」は、地域の素材を活かし新しい形のリキュールを提供することで、ラム酒の新たな楽しみ方を提案しています。今後も、このブランドからどのような独創的な商品が誕生するのか、注目が集まります。
まとめ
南房総のペナシュール房総が立ち上げた「黍とそ-KIBITOSO-」。地域の素材を活かしたラムリキュールの数々は、既存の文化と新しい楽しみ方を融合させた魅力的な商品として、全国的な注目を集めています。これからの展開にも期待が高まります。