西周の常設展
2025-10-10 20:04:41

西周の足跡を辿る神田佐野文庫常設展が開催中!

神田佐野文庫常設展「西周、英学の開拓者」の魅力



千葉市美浜区に位置する神田外語大学附属図書館で、第4回神田佐野文庫常設展示「西周、英学の開拓者」が2026年7月31日まで開催されています。啓蒙思想家・西周の業績とその影響を知る良い機会です。この展示では、幕末から明治にかけての歴史的な文献を通じて、日英間の学問の交流を感じていただけることでしょう。

展示の概要



展示は、過去の展示に引き続き、新たに西周が幕府の洋学機関「蕃書調所」で英語文献の翻訳に尽力したことに焦点を当てています。この期間、蘭学から英学へと移行する重要な過程を示すために、神田佐野文庫が所蔵する貴重な資料の複製が展示されています。

  • - 主催: 神田外語大学附属図書館
  • - 開催期間: 2025年9月19日(金) ~ 2026年7月31日(金) (平日 10:00~16:00, 特別開館日あり)
  • - 休館日: 土曜、日曜、祝日
入場は無料で、事前申し込みは不要です。

神田佐野文庫の文化的背景



神田佐野文庫は、江戸後期から明治維新にかけて日本で出版された西洋語や文化に関連する資料を豊富に収集している貴重なコレクションです。特に西周は幕末の洋学機関の先駆けとして活躍し、西欧の知識を日本に伝える重要な役割を担っていました。彼が翻訳した文献は、現代の教育にも影響を与え、多くの人々に英学の重要性を認識させるものでした。

キーハイライト資料



展示の注目資料としては、以下の9点が複製され、訪問者に提供されています:

1. 簡約英文法ヴェルガーニ原著蘭語版第2版 (1853)
2. 英吉利文典上ヴェルガーニ原著和刻本 (1857)
3. 伊吉利文典 (1859頃)
4. The Elementary Catechisms. English Grammar. (1850)
5. 和英商賈対話集初編 (1859)
6. 蘭英日買物会話集 (1861)
7. 大学和字旁訓 (1864)
8. グリフィス著新日本初等英語教本 (1872)
9. グリフィス著絵入新日本初等英語教本 (1872)

これらの資料は、西周の時代背景や洋学の発展過程を理解するための鍵となるもので、特に英語教育における先駆的な試みを見ることができます。

研究者とその業績



本展示の監修は神田外語大学日本研究所の客員教授であり、京都大学名誉教授の松田 清氏が担当しています。松田氏は、日欧間の知識交流や洋学史に関する著作も多く、その学識は展示に深い意義を与えています。彼の研究を通じて、西周がいかにして日本と西洋の架け橋となったのか、その足跡を辿ることができます。

訪問者へのアピール



この展示は、歴史や言語に興味のある方はもちろん、教育関係者や学生にもぜひ訪れていただきたい内容となっています。西周の足跡を辿り、彼の足跡が今日の日本にどう影響を与えたのかを感じてみませんか?

現在、展示は入場無料で、静かに資料に向き合うことで、過去の知の遺産を身近に感じることができます。この機会に、是非足を運んでみてください。


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会社情報

会社名
学校法人佐野学園
住所
東京都千代田区内神田2-13-9神田外語本部ビル6階
電話番号
03-3258-5837

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