能登の酒文化を支える新たな挑戦「能登浄溜所」
2025年4月12日(土)、石川県中能登町において、日本の伝統酒である日本酒の新たな生産拠点「能登浄溜所」の開所式が開催されます。この新たな施設は、NOTO Naorai株式会社によって設立され、地元の酒蔵と連携しながら日本酒の魅力を再発見し、持続可能な地域創生に寄与することを目指しています。
日本酒と地方創生
NOTO Naorai株式会社は、地域に根ざした酒造業を復活させるべく、2024年11月に設立されました。代表取締役の三宅紘一郎氏は、広島県呉市出身で、親族に酒蔵関係者が多く、幼少期から日本酒への強い関心を抱き続けてきました。彼は、大学時代に上海で日本酒を広める活動を行い、その後日本に帰国し、2015年にナオライを創業しました。
今回の新設拠点「能登浄溜所」は、「のとBeyond復興ファンド」にも支援されており、能登半島で発生した地震による影響を受けた地域に日本の酒文化を根付かせ、さらなる発展に寄与することを意識しています。
能登浄溜所の特色
この施設では、日本酒を「低温浄溜」という特許技術を駆使して浄溜し、豊かな風味と香りをそのまま凝縮した新たな酒「浄酎-JOCHU-」を生産します。この技術により、地域の酒蔵が持つ未活用資源を有効に活用しつつ、地域の自然環境を尊重した持続可能な酒造りが実現されます。
初回の製品としては、地震の被害を受けた鳥屋酒造の日本酒「池月」を使用し、造るほどに地域が再生されることを願っています。また、象徴的なシンボルマークには、能登の祭りで使われる燈籠「キリコ」をモチーフにし、被災した能登への明るい希望を込めています。
開所式の詳細
開所式の日時は2025年4月12日(土)の午後1時から3時まで、場所はNOTO Naorai株式会社能登浄溜所(石川県鹿島郡中能登町一青ふ16-2)で行われます。式典では、神事や地域の代表者からの祝辞が交わされ、開所を祝う乾杯も行われます。
また、メディア関係者への取材・参加の受付も行っており、一般の方も無料チケットを取得することで参加することができます。事前にナオライスタッフへ駐車スペースの確保を連絡することで、アクセスが容易になります。
この「能登浄溜所」が開所することによって、地域への貢献とともに、豊かな日本酒文化の継承が期待されます。これからの能登地域、日本酒産業の未来に目が離せません。