ふるさと納税制度改革:ポイント付与による募集禁止、地域貢献重視へ
ふるさと納税制度改革:ポイント付与による募集禁止、地域貢献重視へ
総務省は、ふるさと納税制度の指定基準を見直し、制度本来の趣旨に沿った運用を強化することを発表しました。今回の改正では、ポイント付与による寄附募集の禁止や、地域貢献を重視した地場産品基準の見直しなどが盛り込まれています。
ポイント付与による募集を禁止
これまで、一部の自治体では、寄附者にポイントを付与することで寄附を誘致する手法が見られました。しかし、総務省は、このような手法が制度の趣旨から逸脱していると判断し、令和7年10月1日からポイント付与による募集を禁止します。
地場産品基準の見直し
今回の改正では、地場産品基準も見直され、地域貢献をより重視した基準が適用されます。具体的には、「区域内での工程が製造等ではなく製品の企画立案等であるもの」や「区域内で提供される宿泊等の役務」については、当該地方団体で生じた付加価値や、地域との関連性をより重視して判断されるようになります。
改正の目的
総務省は、今回の改正の目的について、制度本来の趣旨である「地方公共団体の活性化」と「納税者の故郷への愛着の増進」をより効果的に実現するためと説明しています。
今後の展開
今回の改正により、ふるさと納税制度はより厳格化されると予想されます。自治体にとっては、より地域貢献を重視した寄附金の活用が求められるようになり、納税者にとっては、より透明性が高く、信頼性の高い制度になることが期待されます。