非SLAM屋内型ドローン企業、Spiralが新たな資金調達を発表
株式会社Spiralは、屋内特化型のドローン自律飛行システム「MarkFlex®Air」を展開する企業として知られています。最近、同社はプレシリーズAラウンドで3億円の資金を調達しました。これにより、世界中で需要が高まる屋内ドローンの実用化に向けた取り組みが加速します。
資金調達の背景
今回の調達により、Spiralの累計調達額は5.3億円に達しました。これまでに調達した2.3億円に加え、新たに3億円が供与されることで、同社は更なる技術開発に注力できる状況が整いました。
「MarkFlex®Air」は、GPSが届かない環境でも自律飛行を実現するために、独自の国際特許技術によるマーカーを使用します。この技術は、山岳トンネルや地下など、ドローンの活用が難しい環境において大きな潜在能力を秘めています。
注目のプロジェクトと展望
新たに得た資金は、以下のようなプロダクト開発とビジネス展開に活用される予定です。
- - 土木分野における非GPS環境での自律飛行技術の開発拡大。
- - 点検・監視サービスに加え、自律飛行ドローンによる全自動測量技術の開発。
- - システムインテグレーターやリース会社といったパートナーとの協力関係の構築。
また、Spiralはこれまで進めてきた欧州展開も加速させる計画です。特に、エンジニアなどの人材採用を進め、国際的なチームを強化する意向を示しています。
投資者の期待
今回の資金調達には、NIPPON EXPRESSホールディングスや三菱UFJキャピタルなど、多数の事業会社やVCが参加しています。NIPPON EXPRESSのコーポレートベンチャリング部長、青浩司氏は、Spiralの欧州進出に期待を寄せ、同社の物流面でのサポートを明言しました。また、三菱UFJキャピタルの幡野浩一氏は、土木業界におけるドローンの需要について言及し、非SLAM技術の重要性を強調しました。
Spiralの企業理念と今後
Spiralは「屋内の自律飛行ドローンの導入を検討する現場技術者にとっての救世主」というミッションを掲げています。これに向けて、現場のニーズに基づいた研究開発を行い、使いやすい製品作りを目指しています。
エンジニアを募集しており、興味のある方は公式サイトで詳細を確認できます。今後も、屋内に特化した自律飛行技術の普及を目指し、積極的に活動していく予定です。Spiralの挑戦は、これからのインフラサービスの変革につながる可能性を秘めています。