アイデムがベトナムのトゥイロイ大学と提携
総合人材情報サービスを展開する株式会社アイデムは、ベトナムのハノイ市にあるトゥイロイ大学との間で、教育と人材育成に関する協力を強化するための覚書を締結しました。この調印式は、ベトナム現地で行われ、日本とベトナムの人材交流の新たな一歩となりました。
覚書の背景
アイデムグローバルは、専門技術を持つ人材や特定技能を持つ外国人の雇用を支援することを目的に活動しており、「日本で働く感動を提供する」という企業理念に基づいています。今回のトゥイロイ大学との提携により、学生に対して日本企業でのインターンシップや職業訓練機会を提供することで、より多くの優秀な人材を日本の労働市場に導くことを目指します。
トゥイロイ大学は1959年に創立された国立の理工系総合大学として、国内外で評価されています。同大学の学生たちは、指定されたプログラムを通じて日本での就業に向けたスキルを磨くことができ、より多くの機会を得られます。
提携の具体的な内容
覚書にはいくつかの主要な協力内容が含まれており、具体的には以下の内容が挙げられます。
- - トゥイロイ大学の学生に対するインターンシップの募集、配置、紹介
- - インターンシップや職業訓練における指導、教育、コーチング支援
- - 卒業生向けの就職先紹介、キャリアカウンセリング、採用面接セミナーの開催
- - 教育・学術プログラムのアウトプット基準に関するコンサルティング及び調整
これらの取り組みを通じて、アイデムグローバルは日本国内での理工系人材不足の解消にも貢献することを目指しています。近年、日本では理工系分野の人材が不足しており、特にこの領域における外国人の受け入れが急務とされています。そこで、アイデムグローバルはトゥイロイ大学との協力を通じて、現地の学生たちに必要な専門知識やスキルを提供し、企業へとつなげていく重要な役割を担っています。
過去の実績と今後の展望
アイデムグローバルは、2018年からハノイ工科大学との協同教育プログラムを運営しており、日本企業との連携を深めながら多くの成功事例を生んできました。2025年9月末時点で、特定技能の内定者数は4,025名、エンジニアの内定者数は84名、インターンシップ参加者は120名に達しています。これらの実績は、ベトナムでの人材育成活動が着実に成果を上げていることを示しています。
今後もアイデムグローバルは、ベトナムの大学と連携し、日本文化を体験できる短期インターンシップの実施や、教育・育成の重要性に焦点を当てた取り組みを続けていく考えです。特に「Riki」との提携を通じて、日本語教育や特定技能試験対策の授業を提供するなど、さらなる人材育成の強化を図っていきます。
このように、アイデムとトゥイロイ大学の提携は、国際的な人材育成の新たなモデルを構築し、日本とベトナムの架け橋となることが期待されています。