働く女性の健康スコア
2023-03-08 18:08:45
丸の内発!働く女性の健康課題を可視化する「働く女性健康スコア」発表
丸の内から発信!働く女性の健康課題に迫る画期的な調査結果
三菱地所が推進する『Will Conscious Marunouchi』プロジェクトの一環として実施された産学医連携プロジェクト「働く女性健康スコア」の発表イベントが開催されました。現代女性の健康問題に特化したコンサルティングを行うファムメディコとの共催で、14社の協力を得て、約3400名の女性従業員を対象に、健康状態や就業環境に関する大規模な調査を実施。その結果を基に、働く女性の健康に関する様々な課題が浮き彫りになりました。
調査結果から明らかになった、働く女性の5つの課題
1. ピルの服用目的の変化と高い服用率
調査によると、ピルの服用目的は避妊だけでなく、「重い生理痛の軽減」や「生理日コントロール」といったヘルスケア目的が半数を占めています。特に20代、30代での服用率は全国平均を大きく上回り、ヘルスケア目的でのピル利用が急速に広まっていることがわかります。
2. 不妊治療・卵子凍結への関心の高まりと昇進意向
既婚女性の5人に1人が不妊治療の経験または治療中であると回答。さらに、卵子凍結に関心がある、または経験のある女性は39%にも上り、特に昇進意向が高い女性にその傾向が顕著でした。妊娠しやすい体づくりへの関心の高まりを受け、企業による制度整備の必要性が改めて示されました。
3. 経腟エコー検査の認知度不足と企業支援の必要性
女性特有の疾患発見に繋がる経腟エコー検査の受診経験者は71%ですが、会社の検診で経腟エコー検査が補助対象になっていることを知らない女性は38%もいました。生理痛の原因究明にも繋がる検査であるため、その認知度向上と企業による補助制度の整備が課題として挙げられます。
4. 婦人科疾患の治療経験者の多さと適切な対処への課題
85%の女性が過去に婦人科を受診した経験があり、半数以上が婦人科疾患の診断・治療経験があると回答しました。女性特有の症状への理解度は高い一方、適切な対処ができているのは3割程度にとどまり、症状への対応に課題が見られました。
5. 男性社員の理解度格差とワークエンゲージメントへの影響
女性特有の症状への理解度において、男性社員の認識には企業間で大きな差がありました。男性社員からの理解を感じている女性は、ワークエンゲージメントや仕事への満足度が高く、月経困難症やPMS、更年期症状の緩和にも繋がることが示唆されました。
企業の取り組みと今後の展望
この調査結果を受けて、参加企業では具体的な改善策が検討されています。発表会では、アイスタイル、クリーク・アンド・リバー社、三菱地所が、経腟エコー検査の導入、子宮がん検診の充実、不妊治療・PMS治療の費用補助といった新たな制度導入を発表しました。
「働く女性健康スコア」は、企業が抱える働く女性の健康課題を可視化し、具体的な対策を提案するツールとして活用される予定です。三菱地所とファムメディコは、このスコアを活用して、女性が健康で働きやすい環境づくりを推進していきます。
庄司智春さん、藤本美貴さん夫妻も登壇!トークセッションの模様
イベントでは、庄司智春さん、藤本美貴さん夫妻も登壇し、働く女性の健康に関するトークセッションを行いました。藤本さんは自身の経験を踏まえ、女性同士、そして男性とのコミュニケーションの重要性を訴えました。庄司さんは、男性からの理解の必要性を強調し、「女性の健康に関する理解をマナーとして捉えるべき」と提言しました。
まとめ
「働く女性健康スコア」調査は、働く女性の健康課題を数値データで明確に示した画期的な試みです。この調査結果が、企業や社会全体の意識改革、そしてより働きやすい環境づくりの推進に繋がることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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三菱地所プロパティマネジメント株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-2-3丸の内仲通りビル
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