熊本県で未来のクリエイター育成が進行中
熊本県で、次世代のコンテンツクリエイターを育成するための取り組みがスタートしました。その中心となるのは、株式会社ORENDA WORLDが支援する一般社団法人デジタルアート天草と天草工業高校の情報技術科CG系列です。このプロジェクトでは、地域の高等学校が連携し、実践を通じて若い才能を育てることを目指しています。
交換授業の実施
この連携の第一弾として、2025年12月に行われた交換授業では、高森高校のマンガ学科が中心となって、CG系列の生徒たちにマンガ制作の基礎知識を教える機会が用意されました。指導には、株式会社熊本コアミックスの持田修一社長が講師として参加し、エンターテインメント業界の現状やマンガ制作技術について熱く語りました。
持田社長は、まず日本のコンテンツ産業が抱える二つの側面について触れました。一方では、世界市場の拡大というチャンス、もう一方では国内の少子化による市場規模の縮小があります。彼は、クリエイターの育成と環境整備がこうした課題に対するカギであると強調しました。彼の講演は、クラスメートたちにとっても非常に刺激的だったようです。
コンテンツ産業の現状と未来
持田社長は、日本のコンテンツ産業の大きな潜在能力についても話しました。世界で売れているキャラクターの情報や、各種マンガ賞の内容、さらに、熊本でクリエイターを育成する利点についても具体的に示しました。これにより、生徒たちはマンガが持つ力を再認識し、自らの価値を世界に広げることができる可能性を感じたことでしょう。
技術指導の実務
授業の後半では、持田社長による具体的なマンガ制作技術の指導が行われました。特に、キャラクターの表情の描き分けや読者の視線を誘導する技術など、実践的なノウハウが提供されました。手元の3D CG技術とは異なる、マンガ特有の表現技術を学ぶことは、生徒たちにとって新たな刺激になりました。
特に天草工業高校の生徒たちは、エンターテイメント分野の異なるジャンルに興味を持ち、新しいアイデアが生まれる瞬間を体感したことでしょう。
最後に持田社長が伝えたメッセージ
講座の締めくくりに、持田社長はエンタメ業界の未来に対するメッセージを発表しました。「若者たちは、ゼロからイチを創造し、その価値を無限大に拡大させながら世界に羽ばたいていく可能性を秘めています。その才能を覚醒させるチャンスを提供し、彼らの活躍をサポートしていくことが我々の使命です。」との言葉には、多くの生徒たちが感銘を受けたことと思います。
今後の展望
これからも、このような交換授業を通じて熊本県内の異なる専門分野を学ぶ高校生同士が交流し、互いの知識や技術を吸収する場が増えていくことが期待されます。ORENDA WORLDやデジタルアート天草、エンタメ系の専門学校が連携を強化し、地方から新たなクリエイターが育成される未来が楽しみです。
熊本の若者たちが持つ創造性は無限大です。地域から世界へ羽ばたく彼らの活躍を期待したいですね。