RUN.EDGEの映像分析アプリ「FL-UX」はサッカーの未来を変える
RUN.EDGE株式会社が展開する「FL-UX」は、サッカーやその他のフィールドスポーツに特化した映像分析アプリケーションです。このアプリケーションは、映像を利用したチーム内のコミュニケーションの効率化を目指しており、現在、国内外の300クラブ以上で7000名以上のユーザーに利用されています。2021年からサービス提供を開始し、徐々にサッカーだけでなく、バスケットボールやラグビーなど多くのスポーツに導入されています。
SPOTLIGHT: FL-UXの導入とその影響
近年、スポーツ市場では映像の活用が急速に普及しています。しかし、収録した映像をチーム全体で共有し、フィードバックを行う過程には大きな課題が存在しています。特に、映像を見た後、選手同士での意見交換が十分に行われないケースが多く、従来はコーチからの一方通行的な情報提供が主流でした。FL-UXはこれを変えるため、映像編集から共有、コミュニケーションまでをシームレスに行えるように設計されています。
FL-UXは、チーム内で情報共有を迅速に行い、共通の理解を深めるためのツールです。アナリストやコーチ、選手が同時に映像を見て議論できるため、情報の非対称性が解消され、各自が主導的な役割を果たせるようになっています。
導入チームのリアルな声
さまざまなチームから寄せられた感想は、FL-UXがいかにチームコミュニケーションを変革したかを物語っています。湘南ベルマーレのコーチは、FL-UX導入前は選手とコーチ間に認識のズレがあったといいますが、今は選手が自分のプレーを客観視し、すぐにフィードバックを得られる環境が整っています。これは、高速での意思疎通を可能にし、次の練習に反映させることができるため、チーム全体のパフォーマンス向上に寄与しています。
名古屋グランパスU-18では、選手が自ら提案をする場面が増え、主体的にコミュニケーションを取るようになったとのことです。選手同士のディスカッションを重視し、映像を通じて自チームと相手チームを分析することで、思考力が鍛えられています。
浜松開誠館高校のサッカー部では、選手が特定の映像を見て質問をすることで、個別にコーチングが行える仕組みが整っています。これにより、選手自身が問題解決能力を高めることができ、コーチングの質も向上しています。
未来の映像活用
「勝てる」イメージを共有することもFL-UXによる大きな成果の一つです。立命館守山高校では、言葉だけでは伝わりにくかった内容が映像を通じて明確になり、従来の指導法の限界を突破しました。選手同士での意見交換が活発になり、チーム全体で同じ方向を見据えて練習に取り組むことができています。
産業能率大学のサッカー部では、従来のミーティングの効率化が実現しました。FL-UXを使うことで、ミーティングの時間を短縮でき、効率よく戦術を浸透させることができるようになりました。
RUN.EDGEのビジョン
RUN.EDGEは、2018年に富士通から独立したスタートアップで、映像分析技術を通じて新しい社会文化を創出することを目指しています。「シーン」を通じて人々の活動をアップデートすることをミッションに掲げ、映像分析の力で未来のスポーツコミュニケーションを変革し続けています。今後もFL-UXの普及を通じて、より多くのスポーツチームがその恩恵を受けることが期待されます。