NanoFrontier、受賞
2025-11-20 12:42:22

東北大発スタートアップNanoFrontierがテックプラングランプリで受賞!

NanoFrontier株式会社が栄誉の受賞



2025年11月8日、東北大学発のスタートアップであるNanoFrontier株式会社が、「第3回 東北テックプラングランプリ」において第一稀元素化学工業賞を受賞しました。このコンペティションは、東北6県の企業や研究機関が集まり、地域の資源を活用した革新的な技術やビジネスプランを発表する場として設けられています。

コンペティションの意義



「東北テックプランター」は、地域の技術を活かして新たな産業を創出することを目的としたプラットフォームです。選ばれた12のファイナリストたちが多様な社会課題への解決策を提案しました。このイベントは、地域の資源と優れた研究成果を結びつけるための重要なステップとなっています。

NanoFrontierの技術



NanoFrontierは、医薬品分野で数十年にわたり研究されてきた「再沈殿法」を基にした独自技術を開発しました。この技術によって、低コストで高純度のナノ粒子を生成することが可能になりました。特に、データセンターでの電力消費が増加している現状において、同社はナノ粒子を活用した次世代ナノ冷却液の実用化を目指しています。

ナノ冷却液には、従来の冷却方式が抱える課題を解消するポテンシャルがあります。具体的には、冷却面に発生する「熱境界層」を壊すことで、熱伝導率を大幅に向上させ、AIサーバーの冷却効率を高めることが期待されています。これにより、データセンターでの電力消費を劇的に減少させることができます。

さらに、NanoFrontierはAIと大規模計算技術を組み合わせた粒子生成シミュレーションを導入し、実際の実験を効率化しています。この生成したナノ粒子は冷却液に留まらず、蓄電池や触媒、環境汚染検出、さらには医薬品といった多様な分野への応用が期待されています。

共同研究とパートナーシップ



同社は現在、材料評価や冷却モジュールの設計、量産プロセスの構築に取り組む企業や研究機関との協業を求めています。特に、環境センシングや次世代蓄電池の開発、データセンターとの熱マネジメントなどの分野での共同研究や技術提供を検討しています。

共同創業者の斎藤克哉氏は、「このような評価をいただき非常に光栄です。私たちは東北の地から社会のエネルギー課題に挑戦し続けます。この受賞を機に、技術開発と社会実装を加速していく所存です」とコメントしました。

最後に



持続可能な社会の実現に向け、NanoFrontierは今後も研究開発を進め、地域と連携しながら新たな挑戦をしていきます。皆さんもこの企業の動きに注目してみてはいかがでしょうか。


画像1

会社情報

会社名
NanoFrontier株式会社
住所
宮城県仙台市青葉区片平2-1-1東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。