サイバーセキュリティ分野の新たなステージへ
エイチ・シー・ネットワークス株式会社(以下、HCNET)と株式会社網屋(以下、網屋)は、最新の業務提携を通じて、セキュリティ事業の強化を図ることを発表しました。この提携により、HCNETは網屋が誇る高度なセキュリティサービスのノウハウを活用し、自社のセキュリティ事業に本格的に参入します。
1. 提携の背景
サイバー攻撃が増加する現代において、企業は強力なセキュリティ対策の必要性を実感しています。最近の調査によれば、令和5年度の日本におけるサイバー攻撃の認知件数は前年比で約186.9%も増加しました。この背景には、IT人材の不足も影響しており、多くの企業がセキュリティ対策に対する投資を加速させています。
そこでHCNETは、網屋と連携することで、技術的な強化を図るとともに、顧客に対するサービスの質を高めることを目的としています。
2. 業務提携の目的
(1) セキュリティエンジニアの育成
提携の一環として、HCNETは網屋のセキュリティエンジニアとの人的交流を通じて、最新のセキュリティ技術に関するノウハウを吸収します。特に、ゼロトラストセキュリティやSOCサービスにフォーカスを当て、エンジニアのスキル向上を図ることで、セキュリティ人材の育成を推進します。
(2) サービスラインアップの拡充
また、網屋の多様なセキュリティサービスを取り入れ、HCNET独自のセキュリティサービスを開発することにも注力します。これにより、顧客の多様なニーズに応えることを目指しています。
(3) 顧客基盤の拡大
さらに、網屋が持つ圧倒的なシェアを誇る「ALog」を含むセキュリティサービスを利用し、新規顧客の開拓を進めます。同時に、網屋のネットワークインテグレーション機能を活用することで、これまでは手を出せなかった設計や構築案件を引き受け、顧客基盤の拡大を図ります。
3. 日本のセキュリティ市場の現状
現在、日本のサイバーセキュリティ市場は急成長を遂げています。2028年までに市場規模は9,905億円に達すると見込まれています(富士キメラ総研調査)。この急成長の背景には、サイバー攻撃の巧妙化やITインフラの進化、さらに働き方改革の推進があります。企業は、これらの課題に対処するため、セキュリティサービスへの投資を行う必要があります。
4. まとめ
今回の提携によって、HCNETと網屋はサイバーセキュリティ分野での協力関係を強化し、顧客のビジネスを守るためのサービス提供に力を入れていく方針です。今後の両社の動向に注目が集まります。顧客への安心と信頼を提供し続けるため、赤いネットワークはますます重要な役割を果たすことが期待されています。