リウボウ商事が泡盛で国産初の受賞を果たす
2022年9月29日、株式会社リウボウ商事は自社の泡盛プロジェクトから生まれた新製品が、英国で開催されるグレートテイストアワードにおいて、国産酒として初めて最高評価となる3つ星と2つ星を受賞したと発表しました。この快挙は、泡盛の国内外市場における拡大を目指す同社の戦略の第一歩と位置付けられています。
プロジェクトの背景
リウボウ商事は、沖縄の伝統的な酒である泡盛のさらなる普及を目的に、昨年11月に泡盛プロジェクトを立ち上げました。この選択は、年々減少している出荷量の現状を受けた苦肉の策でもありました。泡盛は2004年以降、17年にわたって前年割れを続けており、酒税軽減の撤廃も相まって業界全体が危機に直面しています。このままでは泡盛の文化が失われてしまう危機感から、リウボウ商事は泡盛の価値を再認識させ、新たな市場を開拓することに挑戦しました。
受賞商品について
受賞した泡盛は、次の3種類です。
- - 琉忠 (Ryuchu):30,780円(税込)
- - 琉陽 (Ryuyo):8,100円(税込)
- - 琉神 (Ryujin):6,750円(税込)
審査員はこのお酒を「非常に特別なもの」と評価し、飲んだ後もその風味が口の中に広がり、透明感があり、フルーティな香りが楽しめると述べました。また、「ミクソロジストにとって興味深いカクテルベースになり得る」とのコメントも寄せられています。
グレートテイストアワードの意義
グレートテイストアワードは1994年に英国で始まり、世界中からのエントリーが集まる食の品評会です。厳選された500人以上の専門家たちによる評価は非常に厳正で、泡盛のような伝統的な商品でもその価値が正当に評価されます。リウボウ商事は、このアワードを通じて泡盛の文化の重要性を広めていくことを目指しています。
海外市場への展望
近年、海外の蒸留酒市場が急成長しており、泡盛はその中でも特に注目されています。特に英語圏では、お米由来のお酒が珍しいため、泡盛は高級酒として新たにブランディングされる可能性があります。リウボウ商事は「日本産酒類海外展開支援事業費補助金」の助成を受けており、これから米国と英国をターゲットに市場調査とテストマーケティングを行う予定です。
受賞記念の予約販売
また、グレートテイストアワードの受賞を記念して、数量限定の国内予約販売も行う運びとなります。詳細が決まり次第、公式サイトで発表されるとのこと。
会社情報
- - 社名:株式会社リウボウ商事
- - 所在地:沖縄県那覇市牧志2-2-30
- - 代表者:代表取締役社長 糸数剛一
- - 設立:1999年3月10日
- - 事業内容:卸、小売、輸出入、商品企画
- - 公式サイト:リウボウ商事公式サイト