日本の「ソブリンAI」始動
2025-09-25 16:26:16

日本発の「ソブリンAI」国産LLM「Stockmark-2」がNVIDIAで提供開始

日本発の「ソブリンAI」、新時代の幕開け



ストックマーク株式会社が2025年9月25日より、1,000億パラメータを搭載した日本語大規模言語モデル「Stockmark-2」を、NVIDIAのマイクロサービスを通じて世界に向けて提供を開始しました。この「Stockmark-2」の開発は完全独自に行われ、日本の文化や価値観に基づいた生成AIとして位置づけられます。

ソブリンAIの意義



近年、生成AIは国家の産業競争力を大きく左右しています。このため、自国の価値観や文化に沿ったAI、つまり「ソブリンAI」を保有することが極めて重要です。海外製のAIに依存することで、生じるデータの流出リスクや国内ニーズに対するサポート不足といった問題を解決するために、「Stockmark-2」は開発されました。

日本のデータ主権と経済安全保障



「Stockmark-2」は、日本国内で開発された生成AIであり、データの管理も国内で行えます。これにより、企業にはセキュリティとデータ主権に関する懸念を軽減し、安心してAIを活用する環境が整います。NVIDIAが提供するNIMマイクロサービスを通じて、企業はこのモデルの高い性能を手軽に利用できるようになります。

NVIDIA NIM マイクロサービスの利点



NVIDIA NIMマイクロサービスの導入により、企業は以下のような利点を享受できます:

1. 容易な導入と最高のパフォーマンス
従来の生成AIの導入には、多くのインフラ投資や環境構築の手間がかかりがちでした。しかし、NIMマイクロサービスでは全ての環境構築がNVIDIAによって最適化されているため、企業は手間なく「Stockmark-2」を自社の業務に活用できます。

2. 信頼性とデータ主権の維持
多くの日本企業は、生成AIの導入についてセキュリティ面を懸念していました。NIVIDIA NIMマイクロサービスにより、自社管理の下でLLMを運用できるため、機密データの取り扱いにも安心感が生まれます。

3. グローバル水準の運用管理
AIをビジネスに取り入れる際、運用管理が必要不可欠です。NIMマイクロサービスを使用することで、専門的な知識や労力を必要とせず、AIを活用した開発にリソースを集中できるようになります。

「Stockmark-2」の特性と性能



「Stockmark-2」は、経済産業省やNEDOの支援を受けた「GENIAC」プロジェクトの一環として開発され、本モデルの際立った点は、そのゼロからの独自開発にあります。高い日本語能力とビジネス知識を備えており、国内の他モデルと比較しても優れた性能を発揮することが可能です。

特に、ハルシネーションを抑える特徴により、ビジネスシーンにおいても信頼性の高い生成AIとして利用できる点が強調されています。

技術の進化と未来への展望



ストックマーク株式会社のCTO有馬幸介氏は、今回の取り組みを通じて、NVIDIA NIMマイクロサービスというプラットフォームで「Stockmark-2」が提供されることを大変誇りに思っていると述べています。この進展は、国内のAI活用の裾野を広げ、さらなる革新的なサービスの創出へと繋がると確信しています。

改めて、「Stockmark-2」が日本の産業競争力向上に寄与することを期待し続けます。

ストックマーク株式会社の紹介



ストックマーク株式会社は、「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」という使命のもと、企業向け生成AI技術の活用を推進しています。製造業向けのAIエージェント「Aconnect」、データを構造化し企業資産に変える「SAT」を運営し、さらなる便利なサービスを展開しています。

詳しい情報は、ストックマーク株式会社の公式ウェブサイトを参照してください。


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会社情報

会社名
ストックマーク株式会社
住所
東京都港区南青山 1 丁目12-3LIFORK MINAMI AOYAMA S209
電話番号

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