JCBとDNPによる指紋認証ICカードの実証実験
近年、クレジットカードの不正利用が増加する中で、より安全な決済手段が求められています。そんな背景を受け、株式会社ジェーシービー(JCB)と株式会社大日本印刷(DNP)は、指紋認証機能を搭載したICカードの商用化に向けた実証実験を開始しました。この新しいカードは、利便性とセキュリティの両立を実現することを目指しています。
指紋認証カードの特徴
JCBによると、ICカードでの非接触決済では、一般的に一定金額以上の決済時には暗証番号が必要です。しかし、指紋認証カードでは取引時にカード上で直接指紋認証を行うため、スマートフォンの非接触決済のように、どんな金額でも暗証番号の入力が不要になります。また、接触決済時でも同様に、指紋認証を利用できるため、さらなる利便性が期待されています。
この新しいカードは、カード右下に搭載された指紋センサーにあらかじめ登録された指を置くだけで本人認証が完了します。認証処理はカード内部で行われ、店舗側で新たな認証デバイスを導入する必要がないため、スムーズな導入が可能です。
実証実験の目的
JCBはこれまでも、非接触決済特化型の指紋認証カードに関する実証実験を実施していますが、今回は商用化に向けてさらに進展させます。実証実験では、東京都を含む1都3県の加盟店で指紋認証カードを利用し、接触決済や非接触決済の操作性、指紋認証の成功率、決済端末との相性、日常利用中のストレスを検証します。DNPが提供する技術を活用し、具体的なデータを収集することで、商用化の準備を進めます。
DNPの技術支援
DNPは、指紋認証機能を搭載したカードの製造やパーソナライズの仕組みを提供します。特に、DNPが開発した指紋認証対応の決済アプリケーションを採用したこのICカードは、タッチ決済にも対応しており、既存の決済端末との互換性も確認されています。これにより、安全で効率的な決済環境を促進します。
JCBとDNPのビジョン
JCBは1961年に設立され、日本発の国際カードブランドとして展開しています。アジアを中心に、サービスの拡張を目指し、顧客の期待に応えるさまざまな事業を展開しています。一方、DNPは1876年の創業以来、印刷業を中心に幅広い事業を救葬してきた企業です。今回の提携を通じて、両社は安全で快適な決済体験を提供し、新たな市場の開拓を目指します。
結論
JCBとDNPの指紋認証ICカードの実証実験は、未来の決済環境を変える可能性を秘めています。安全性と利便性の両立を目指し、さらなる進展を見守りたいところです。