停電時ポンプ起動支援
2023-03-27 13:00:01
停電時マンホールポンプ起動支援システム: 脱炭素社会と防災を両立する新技術
停電時マンホールポンプ起動支援システム: 脱炭素社会と防災を両立する新技術
近年、地球温暖化による異常気象の増加や、人口増加による都市部におけるインフラへの負荷増大が懸念されています。特に、災害発生時の停電は、下水道システムの機能停止を引き起こし、マンホールからの溢水による浸水被害などの深刻な事態につながる可能性があります。
従来、停電時のマンホールポンプ起動には、発電機を用いる方法が一般的でしたが、発電機の調達や設置に時間と手間がかかること、専門資格を持った技術者の立ち合いが必要になること、騒音や温室効果ガス排出などの課題がありました。
そこで、荏原実業株式会社は、これらの課題を解決するため、電動車両(EV/PHEV)や可搬型蓄電池から給電することで、マンホールポンプを迅速に起動する「停電時マンホールポンプ起動支援システム」を開発しました。
本システムのメリット
1. 迅速かつ省力的な災害対応を実現
本システムは、発電機を用いる従来の方法と比べて、迅速な対応が可能です。可搬型蓄電池や電動車両を電源とするため、発電機の調達や設置に時間を費やす必要がありません。また、専門資格を持った技術者の立ち合いも不要です。さらに、複数のポンプを同時に起動できるため、少ない人数で効率的に対応できます。
2. 現場での作業上の課題(狭隘地、騒音)を解決
発電機は大型で、マンホールポンプが設置されることが多い狭隘地では、駐車スペースの確保が困難な場合があります。また、発電機やバキューム車から発生する騒音も、周辺住民への配慮という観点から課題となります。
本システムは、小型の電動車両や可搬型蓄電池を使用するため、狭隘地への進入や設置が容易です。また、電源由来の騒音も発生しません。
3. 「脱炭素」への貢献
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、脱炭素化が喫緊の課題となっています。本システムは、電動車両や蓄電池を活用することで、化石燃料の使用量を削減し、地球温暖化対策に貢献します。
荏原実業株式会社の取り組み
荏原実業株式会社は、水処理の分野で培った技術力を活かし、持続可能な社会の実現に貢献しています。本システムの開発は、公益財団法人日本下水道新技術機構、三菱自動車工業株式会社、株式会社三水コンサルタントとの共同研究の成果です。
同社は今後も、水処理分野における技術革新を続け、レジリエントな社会インフラの構築に貢献していく予定です。
会社情報
- 会社名
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荏原実業株式会社
- 住所
- 東京都中央区銀座7-14-1
- 電話番号
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