東京・上野で開催！地球の歴史を探る特別展「大絶滅展」

東京・上野で実施される特別展「大絶滅展」

国立科学博物館（東京・上野公園）は、2025年11月1日（土）から2026年2月23日（月・祝）にかけて、特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」を開催します。この展覧会は、地球の約40億年の生命の歴史における5回の大量絶滅事変（通称「ビッグファイブ」）の原因や影響を、さまざまな化石や地質学的証拠を通じて探求するものです。

大量絶滅とは何か？

「ビッグファイブ」とは、歴史上短い期間に75%以上の動植物が絶滅したとされる特定の時期を指します。これらの大量絶滅は、地球外からの影響や、火山活動、そして時には生命自身の活動が原因となることが多く、生命の進化に大きな影響を及ぼしてきました。これらの事象を通じて、絶滅した生物の代わりに新たな生物群が台頭し、結果として生命の多様性が増したことは注目に値します。

展示内容と監修者の見解

本展では、国立科学博物館の専門研究者によって監修された内容が提供されます。展示される資料は、巨大な恐竜や海の生物、古代の生態系など、圧倒的なスケールで再現されます。特に、モロッコでの最近の発掘調査によって得られた「フェズアタ生物群」など、貴重な生物の化石も初めて公開されます。

監修者の一人、矢部淳さんは、「ビッグファイブ」の研究は、生命史の理解を深める上で非常に重要だと言います。特に、一般に知られている恐竜の絶滅以外にも、他の4度の絶滅イベントのメカニズムを探求する機会だと強調しています。