ギリア、セイコーエプソンと設計効率化に向けたAI活用で実証実験開始！ CAE作業をAIがサポートし開発期間短縮へ

ギリアとセイコーエプソン、設計効率化に向けたAI活用で実証実験開始

ギリア株式会社は、セイコーエプソン株式会社と共同で、製品設計におけるCAE（Computer Aided Engineering）作業の効率化を目指し、AIを活用した実証実験を開始しました。この取り組みは、設計段階での問題発見や不具合予測を早期に行い、製品開発期間の短縮と品質向上を実現することを目的としています。

AIが設計者のCAE作業をサポート、開発期間短縮へ

近年、製造業や建設業などでは、設計・製造工程における「フロントローディング」が重視されています。フロントローディングとは、製品開発の初期段階で問題点を洗い出し、不具合を事前に予測することで、後の工程での手戻りを減らし、開発期間の短縮や品質向上を図る取り組みです。

しかし、フロントローディングにおいて重要な役割を担うCAE作業は、高度な専門知識やツール操作スキルが必要で、多くの設計者にとって負担が大きいのが現状です。そこでギリアは、独自開発のAI技術を活用することで、設計者のCAE作業をサポートし、開発期間の短縮と設計精度の向上を目指しています。

AIによる解析と設計条件設定のサポート

今回の実証実験では、ギリアが開発したAIが、過去のデータパターン分析や熟練者のノウハウ学習に基づき、設計者に最適な解析条件や設定を提案します。これにより、設計者は、経験やスキルに左右されずに、効率的にCAE作業を進めることが可能となります。また、AIによる自動化によって、人為的なミスを減らし、より精度の高い設計を実現することも期待できます。

将来はサロゲートモデルを活用したさらなる効率化も目指す

ギリアは、今回の実証実験で得られた成果を基に、将来的には、CAE解析をAIで行う「サロゲートモデル」の開発も視野に入れています。サロゲートモデルは、複雑な物理シミュレーションをAIで行うことで、従来のCAE解析よりも大幅に計算時間を短縮することが可能となります。これにより、設計者はより短時間で多様な設計案を検討することができるようになり、製品開発のスピードアップに貢献すると期待されています。

ギリアのAI技術によるものづくり革新

ギリアは、「ヒトとAIの共生環境の実現」というミッションのもと、AI技術を用いた様々なサービスを開発しています。今回のセイコーエプソンとの共同研究は、ギリアのAI技術が製造業の課題解決に貢献する一例であり、今後も、AI技術を活用した革新的なソリューションを提供することで、ものづくりの進化を加速させていきます。