日本で開催される国際サイバーセキュリティカンファレンス「CYDEF2022」
2022年11月30日から12月3日までの間、日本で唯一の国際サイバー・情報安全保障カンファレンス「CYDEF2022」が開催されることが決定しました。このカンファレンスは、ウクライナでの状況を受けて、サイバー領域の未成熟な規範やルールに対する課題を照らし出すことが目的です。
開催の目的
現在、サイバー攻撃や情報工作は単なる脅威ではなく、地政学的な対立の中で国際社会全体を巻き込む形で進行しています。このため、資源や経済活動、さらには人々の認識にも影響を及ぼしています。
「CYDEF2022」は、この厳しい現状に直面しつつ、国内外の有識者とともに防衛や安全保障の観点から議論を深めていきます。サイバー領域での議論が経済安全保障に直結することを、私たちは実感しています。カンファレンスはその一助となるでしょう。
今年のテーマ
「グレーゾーンの闇を英智で照らすDefending the continuity of light in the gray zone」が、今年のテーマです。サイバー空間は国境がなく、法整備も追いついていないため、曖昧な状態が続いています。そんな中、サイバーディフェンスの専門家たちがどのようにしてこの「グレーゾーン」と戦っているのかを知る貴重な機会となります。
CYDEFについて
「CYDEF」は2018年に始まり、以来、NATOや米陸軍などの国際的な研究機関との連携のもと、日本では最大規模のサイバーディフェンスカンファレンスとして認知されています。過去4年間にわたり、200名以上の専門家が登壇し、3000名以上の聴講者が参加しました。このカンファレンスでは、専門家間の意見交換が活発に行われており、重要な知見が共有されています。
今年の特徴
新たな試みとして、今年は専門家だけではなく、一般向けのパブリックデイが設けられることが特徴です。過去のカンファレンスから得られた知見を一般の方々にも広く伝えることで、サイバーディフェンスの重要性をより多くの人々に認識してもらうことを目指しています。
開催概要
- - イベント名: CYDEF2022
- - テーマ: グレーゾーンの闇を英智で照らす
- - 開催日時: 2022年11月30日~12月3日
- 11月30日(水)プレデイ (導入セッション)
- 12月1日(木)メインデイ (専門家カンファレンス)
- 12月2日(金)メインデイ (専門家カンファレンス)
- 12月3日(土)アフターデイ (ラップアップセッション)
- - 聴講者数: 約700名(登録者)を想定
- - 実施方法: オンライン(予定)
- - 主催: サイバーディフェンス研究会CYDEF実行委員会
前回の開催実績
前回の「CYDEF2021」では、17か国から69名の登壇者が参加し、400名以上が視聴しました。登壇者や聴講者の国際的な多様性もこのカンファレンスの大きな特長です。
まとめ
「CYDEF2022」は、サイバーセキュリティの最前線を知る貴重な機会です。前回の経験を生かし、新たな知見を得るための充実したプログラムが用意されています。今後のサイバーセキュリティを考えるうえで、ぜひ参加を検討してみてください。