廃棄生姜を活用したジンジャーワインが金賞受賞！

ジンジャーワイン、金賞受賞の背景 and 利用法

日本各地から集まる優れた商品を表彰する『おもてなしセレクション』において、永豊フーズが製造したジンジャーワインが2025年度の金賞を受賞しました。このアワードは、貴重な日本の商品の魅力を海外へ伝えることを目的とし、毎年多くの企業が参加し、厳しい審査が行われます。

ジンジャーワインは、普通の形では流通できない規格外の生姜をアップサイクルして製造されています。この試みは、SDGs（持続可能な開発目標）に基づくもので、生姜が持つ本来の味わいや風味を最大限に引き出しています。

生姜の魅力とその栽培方法

永豊フーズは2000年から鹿児島県で生姜の栽培を始め、岡山県津山市にある工場で生姜を加工しています。特に「黄金生姜（くがねしょうが）」は香りが豊かで、辛み成分が高く、他の生姜と比べても風味が違います。この黄金生姜を使用したジンジャーワインは、独特の飲み口が特徴です。

毎年、工場では熟練のスタッフが手作業で生姜をトリミングし、販売基準に合ったサイズに整えていますが、この過程で約２〜300トンの廃棄生姜が出てしまいます。この廃棄生姜を無駄にすることなく、有効活用する方法を考えた結果、ジンジャーワインの開発につながりました。

アップサイクルと新たな味わい

廃棄されてしまう生姜には品質に問題はなく、それを使った新商品が誕生することは、環境にも優しく、人々にも喜ばれる選択肢となります。通常のワイン作りと異なり、このジンジャーワインは山梨県の白百合醸造が製造した白ワインをベースにし、鹿児島産の黄金生姜を用いた蒸留酒をブレンドしたものです。

このジンジャーワインを手掛けた坂口代表は、『ピリッと感じる辛味が特徴で、誰もが飲んだことのない味わいを体験できる』と自信を持って説明しています。さまざまな料理と相性が良く、食事をより豊かにしてくれます。

製品詳細

- 商品名：ジンジャーワイン（500ml、アルコール度数20％、4,500円）
- 商品名：ジンジャースパークリングワイン（720ml、アルコール度数8％、4,500円）

公式サイトでは、これらの商品をオンラインで購入することができます。また、消費者がこの新しいテイストを知る機会を持つことで、さらなる意識向上と地域経済の活性化にもつながることが期待されます。

永豊フーズの成り立ち

株式会社永豊フーズは岡山県津山市に本社を置き、1995年に設立されました。当初は中国産生姜の輸入販売を行っていましたが、2000年から国産生姜への切り替えを行い、その後も自社農場の開設を進めました。2024年9月には酒販免許を取得し、ジンジャーワインの販売を開始します。

持続可能な未来に向け、地域に根ざした活動を続ける永豊フーズの取り組みは、多くの人々に支持されることでしょう。また生姜の魅力を引き出すことで、他の商品と差別化を図り、今後の展望も楽しみです。