在宅医療研究助成金贈呈
2023-07-20 10:41:14
「ななーる」訪問看護研究助成金の贈呈式開催:在宅医療の未来を担う10の研究に光
「ななーる」訪問看護研究助成金の贈呈式開催:在宅医療の未来を担う10の研究に光が当たる
大阪府吹田市に本社を置くテキックス株式会社が運営する「ななーる訪問看護デベロップメントセンター」は、2023年11月、在宅看護・訪問看護に関する研究助成金の贈呈式を開催しました。
近年、高齢化の進展に伴い、在宅医療の重要性が増しています。しかしながら、在宅看護・訪問看護の分野は未開拓な部分も多く、さらなる発展が求められています。この助成金事業は、そうした現状を踏まえ、在宅医療の質向上に貢献することを目的としています。
今回の贈呈式では、全国から集まった10件の研究プロジェクトが採択されました。各研究は、訪問看護の現場における課題解決に焦点を当て、多角的なアプローチで在宅医療の未来を切り拓こうとしています。
採択された10の革新的研究
採択された研究テーマは多岐に渡り、それぞれが在宅医療の抱える課題に独自の視点で取り組んでいます。以下、研究テーマと研究者を紹介しましょう。
訪問看護師の身体的リハビリテーションプログラムに対する技術介入:京都大学医学研究科 平尾拓人氏。マニュアルを用いた有効性検証を通して、訪問看護師によるリハビリテーションの質向上を目指します。
訪問看護師による別居介護者への支援に関する研究:大分県立看護科学大学 姫野雄太氏。別居する家族を支えるための効果的な支援方法を模索します。
認知症に対応し在宅医療を支援する誤嚥性肺炎の発症リスクを感知する科学的評価法の開発:新潟大学大学院 竹中彰治氏。認知症高齢者の誤嚥性肺炎予防に繋がる革新的な評価法の開発に挑戦します。
訪問看護管理者のリーダーシップ行動の尺度開発と信頼性・妥当性の検討:千葉大学大学院 上元達仁氏。管理者のリーダーシップを評価する新たな尺度を開発し、訪問看護の質向上に貢献します。
Multimorbidityの在宅療養患者における多職種連携アプリケーションの有用性:大阪大学大学院 齊前裕一郎氏。複数の疾患を持つ患者への多職種連携を支援するアプリケーションの有効性を検証します。
管理者が新任訪問看護師入職後1年間で獲得を期待する訪問看護実践力の明確化:神戸市看護大学 丸尾智実氏。新任看護師の育成に繋がる、実践力の明確化を目指します。
妊娠悪阻患者のQOLを高めるために必要な訪問看護ステーションの地域連携の関連要因:聖路加国際大学大学院 山田寛子氏。妊娠悪阻患者の生活の質向上に向けた地域連携のあり方を研究します。
NST専門療法士の訪問看護師の経口摂取している在宅高齢療養者の低栄養を改善する食支援:甲南女子大学院 内橋恵氏。NST専門療法士の協力による高齢者の栄養状態改善を目指します。
特定行為研修を修了した訪問看護師の臨床判断に着目した看護実践モデルの開発:千葉大学大学院 後藤智美氏。特定行為研修修了者の臨床判断に基づいた看護実践モデルを開発します。
精神科訪問看護を行う看護師のリカバリー志向性の実態と関連要因の探索:梅花女子大学 高島佳之氏。精神科訪問看護師のリカバリー志向性の実態を明らかにし、より良い支援体制の構築を目指します。
これらの研究は、在宅医療の現場で働く看護師のスキル向上や、より質の高いケアの提供に大きく貢献することが期待されます。
ななーる訪問看護デベロップメントセンターについて
ななーる訪問看護デベロップメントセンターは、在宅医療の進化と社会ニーズに対応するため、研究者と実践者が連携して、革新的な在宅看護の開発に取り組む組織です。超高齢社会における日本の課題解決に貢献することを目指し、活動を展開しています。
テキックス株式会社
ななーる訪問看護デベロップメントセンターを運営するテキックス株式会社は、「生きて活きる」という企業理念のもと、訪問看護事業やコンサルティング事業を展開しています。
会社概要
会社名:テキックス株式会社
所在地:大阪府吹田市
代表取締役社長:石田秀朗
常務取締役:勝眞久美子
今回の研究助成金事業は、テキックス株式会社の社会貢献活動の一環として実施されています。同社の積極的な姿勢は、在宅医療の発展に大きな力となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
テキックス株式会社
- 住所
- 大阪府吹田市山手町1-16-16-101
- 電話番号
-
06-4799-9827