NTTデータグループが導入したデータ連携ツールReckonerの効果

NTTデータグループが選んだクラウド型データ連携ツールReckoner

株式会社スリーシェイクが提供するクラウド型データ連携ツール「Reckoner」が、NTTデータビジネスブレインズによって導入され、その効果が注目されています。スリーシェイクは、ITインフラ領域のエキスパートとして知られ、特にSRE（Site Reliability Engineering）に特化したコンサルティングを行っています。これらの情報をもとに、導入の経緯やそれによって得られた効果について詳しく探っていきましょう。

導入の背景とNTTデータビジネスブレインズの概要

NTTデータビジネスブレインズは、大手硝子メーカーである日本板硝子社の情報システム部門と、ユーザ系SIerの役割を兼ね備えた企業です。同社は、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応したクラウドサービス「ClimberCloud®」を提供し、さまざまな業界の顧客に向けた情報システムの構築と運用を支援しています。

その中で、「ClimberCloud®」の契約情報や承認ステータス管理を従来のExcelからkintoneに移行するなどの手段を講じましたが、データ転記の手作業が残るなどの問題が発生していました。契約数の増加に伴い、業務負荷も増大していく中で、データの正確性を保ちながら効率的な運用を行う必要がありました。

導入前の課題とReckonerの効果

課題

- 従来のExcel運用からの移行はしたものの、kintoneからSalesforceへのデータ転記が手作業で残っていたため、転記ミスや漏れが多発するリスクが存在しました。
- 契約数が急増した影響で、kintoneに蓄積された契約情報をSalesforceに転記する作業が以前よりも膨大なものとなり、担当者の業務負荷が増大し、手作業での運用が限界に達しました。
- ヒューマンエラーを防ぐためのダブルチェックの非効率さや、担当者の心理的負担も大きな課題となっていました。

導入後の効果

Reckonerの導入により、kintoneとSalesforceの間のデータ連携が自動化され、さまざまな効果が実現しました。

1. 工数削減: 本来の業務でかかっていた工数が90%削減され、従来は月に10日かかっていた作業が1日に短縮されました。
2. 人員削減: 本業務での体制も50%削減され、2人の体制がほぼ1人で回せるようになりました。
3. ヒューマンエラー軽減: 転記作業が不要となり、ヒューマンエラーのリスクも軽減されました。
4. 心理的負担の軽減: 担当者は本業務から解放され、心理的な負担が大幅に減少しました。
5. 情報精度の向上: Salesforceのデータ精度が向上し、業務の効率化に寄与しました。