原在中の魅力
2023-08-10 10:00:03
特別公開「曝涼展」で知る原在中観音三十三身図の魅力とは
特別公開「曝涼展」で知る原在中観音三十三身図の魅力
2023年8月15日と16日、京都府京田辺市の酬恩庵一休寺にて、原在中の「観音三十三身図」が特別公開されます。この機会に、日本の美術史とその背後に秘められた文化的意味を探求しませんか。
観音三十三身図の魅力
観音三十三身図は、仏教の教義を深く反映した作品です。『観音経』の中にある「観世音菩薩普門品第25章」を基にしたこの絵は、観音菩薩が人々の苦難に寄り添う姿を描いています。観音は私たちの声を「観る」ことができ、唱えれば必ずその音に応えて救いをもたらす存在として描かれています。観音菩薩の慈悲深い姿が全篇にわたり三十三の異なる状況で表現され、その数々のシーンを鑑賞することで、観音の愛と知恵を感じることができます。
原在中とその背景
原在中は江戸時代中期に、絢爛豪華で細密な絵を描いた画家として知られています。彼が初代を務めた原派は宮中や春日大社を含む多くの重要な場所で、極めて高い評価を受けていました。その作品は公家や裕福な町人をも魅了し、原派の流派は江戸時代後期の京都画壇において大きな影響力を持っていました。原在中は他の著名な画家たちと同時代に活動し、その技法やスタイルは今日でも多くの人に親しまれています。
近年の再評価
近年、原派の作品にはこれまで以上の注目が集まっています。特に、伊藤若冲や丸山応挙などの著名な画家と同様に、原在中もまた素晴らしい彩色を追求したことが再認識されています。今年春には「原派、ここに在り-京の典雅」という展示が京都文化博物館で開催され、原派の魅力に触れる機会が多くの人々に提供されました。
さらには、2023年10月21日から11月26日まで西宮市大谷記念美術館で行われる「画人たちの仏教絵画」展にも、観音三十三身図を含む原在中の作品が出展される予定です。これにより、原派の美術が再評価されるだけでなく、さらなる新たな興味を呼ぶことでしょう。
限定朱印の授与
特別公開に合わせて、酬恩庵一休寺では限定朱印も授与されます。水墨画作家のmisuzuとのコラボレーションによるこの朱印は、見開きデザインで価格は1000円です。数に限りがあり、書置きのみの提供となりますので、興味のある方はお早めに。
まとめ
原在中の観音三十三身図は、ただの絵ではなく、私たちに深いメッセージを伝える存在です。ぜひこの特別公開の機会に足を運んで、その目でその美しさを確かめ、心を癒されてください。
お問い合わせ
酬恩庵一休寺
京都府京田辺市薪里ノ内102
電話: 0774-62-0193
拝観時間: 9時〜17時(宝物殿は16時30分まで)
会社情報
- 会社名
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酬恩庵
- 住所
- 京都府京田辺市薪里ノ内102
- 電話番号
-
0774-62-0193