スペイン牛肉の魅力
2022-08-08 10:00:12
スペイン牛肉を知る!現地視察から見えた新たな市場の可能性
スペイン牛肉を知る!現地視察から見えた新たな市場の可能性
日本の食肉業界に新しい風を吹き込むべく、国内の6社の輸入業者向けにプロヴァクーノが主催する現地視察旅行がスペインで行われました。この視察旅行は、欧州・スペイン産牛肉の生産プロセスや品質管理の現状を直に学ぶ貴重な機会となりました。3日間にわたる視察では、マドリードをはじめとするスペイン各地の畜産施設や加工工場を訪問し、同国の牛肉がどのようにして育まれ、供給されているのかを確認しました。
1日目:マドリードでの畜産農場訪問
視察の初日は、マドリード近郊にある牛の畜産農場にて、いわゆる「ベルガラビーフ」と呼ばれるブランドの牛肉生産について学びました。この農場では、厳格な管理のもと、独自の品種改良を行い、脂肪の均質性と高品質を保ちつつ、年間の子牛生産量が全国トップクラスを誇ります。また、「アキテーヌ・ブロンダ」と呼ばれる特別な牛種も、プロデューサーから直接説明を受けることができ、その高タンパクで低脂肪の特性が強調されました。
2日目:ブニョールでの屠畜施設見学
視察の2日目には、ブニョール(バレンシア)にある広大な屠畜施設を見学しました。この施設では、最新の技術が駆使されており、1時間あたり100頭の牛を処理することが可能です。さらにここには、130トンの処理能力を有するカット工場も併設されており、冷凍牛肉製品のための大規模な保管センターも完備されています。このような最先端の設備が、品質管理の重要性を物語っています。
3日目:バルセロナの牛肉生産組織
視察の最終日には、バルセロナで100年以上の歴史を持つ牛肉生産組織を訪問しました。この組織は、飼育から食肉処理、冷蔵物流までを網羅し、顧客に質の高いサービスを提供しています。特に、トレーサビリティの強化に努めており、厳しい品質管理体制が敷かれています。訪問者は、各セクションの品質管理担当者が日々チェックを行い、製品の安全性を確保している姿を目の当たりにしました。
4日目:メルカマドリッドでの交流会
最終日はメルカマドリッドを訪れ、最新の牛肉加工工場を見学しました。この工場では、厳しい衛生基準に基づく生産が行われており、様々な先進的な設備が導入されています。また、参加者間でのプレゼンテーションや交流を通じて、スペインの抗生物質や成長ホルモンを使用しない牛の取り組みについても情報交換が行われました。
日本企業が感じた新しい方向性
視察を終えた参加者たちは、欧州の牛肉生産モデルが日本市場に持つ可能性を高く評価しました。「若齢牛を食べる文化や、動物福祉に配慮した肥育方法が紹介され、新たな選択肢としてのスペインビーフが日本市場でも注目されることでしょう」と話す参加者が多く見られました。
「アニマルウェルフェアやSDGsなどに積極的に取り組む姿勢が鮮明で、これからの市場展開に向けた期待が高まる」と語る声もあり、視察の成果は今後の輸入に向けた重要なデータとなりそうです。
プロヴァクーノとワンダフルビーフキャンペーンについて
プロヴァクーノは1997年に設立され、スペインの牛肉産業に特化した組織です。彼らの「ワンダフルビーフ」キャンペーンは、日本市場にも注力しており、様々なレシピや情報を発信しています。
まとめ
この視察旅行は、単に牛肉産業の現場を見つめ直す機会に留まらず、参加者にとってはスペイン産牛肉に対する信頼と期待を高める結果となりました。日本市場に新たな風を吹き込むファクターとなることでしょう。
会社情報
- 会社名
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INTERPROFESIONAL ORGANIZATION OF BEEF, PROVACUNO
- 住所
- スペイン・マドリード市Avda. Pio XII - 6 - 3
- 電話番号
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