法務業務を変革する新たな一歩
自治体向けの総合サービスを提供する株式会社ホープは、法務業務の効率化を目指して、GVA TECH株式会社が開発した全社を支える法務OS「GVA」を導入しました。このシステムは、法律業務の管理をこれまで以上に簡潔で一元化された方法で行うことを可能にします。
GVA導入前の課題
株式会社ホープの法務課では、わずか1人で契約書管理や法務相談、さらに法務研修の実施を担っていました。GVAを導入する前、法務課ではGoogleフォームを利用して事業部からの相談を受付けていましたが、得られた情報は手動でスプレッドシートに追加する必要がありました。その結果、業務は煩雑となり、必要な情報を探し出すのが容易ではない状態でした。
加えて、相談内容はコミュニケーションツールや電話で寄せられることもあり、どの案件にどう対応したのか、行動履歴を一貫して管理できないという問題が浮上。これにより、後々案件を振り返る際には複数の場所を確認しなくてはならず、法務課員に大きな負担がかかっていました。
GVA導入の背景と理由
このような状況を打破すべく、株式会社ホープはリーガルテックの導入を検討し始めました。将来的な対応工数の不足を懸念し、法務業務管理の効率化が必要とされました。導入が決まった「GVA」は、社内で使用しているSlackとの高い連携性が特に評価され、法務業務をまとめて管理できる法務データ基盤モジュールの導入が決定づけられました。
GVAの導入にあたっては、事業部に負担をかけないよう配慮がなされました。既存のGoogleフォームを利用する方法をベースにしたため、導入はスムーズに進行し、依頼者はSlackのみで相談依頼やその後のやりとりを完了できることが大きな魅力として評価されました。
効率化された法務業務
GVAの導入により、法務案件の管理が大幅に効率化されたと報告されています。タスク管理が容易になり、以前よりも能動的な業務に注力できるようになったことで、法務課員の仕事の質も向上しました。GVAを通じた法務データの整備によって、法務課の役割が一層重要視されているといえるでしょう。
GVAの概要
GVAは、AIを搭載した法務業務向けのOSで、データベース構築、ナレッジ管理、リスク可視化を含む多機能なシステムです。「法とすべての活動の垣根をなくす」を企業目的として掲げており、全社的に法務業務が埋め込まれるプロダクトとして設計されています。4つのモジュール、すなわちAI法務アシスタント、法務データ基盤、AI契約レビュー、契約管理が統合されており、業務の一体管理を可能にしています。
GVA TECHの紹介
GVA TECHは、2017年に設立され、東京都渋谷区に本社を置く会社です。CEOの山本俊氏が率いる同社は、リーガルテックサービスの開発・提供を行っており、資本金は12.9億円です。GVAの導入を通じて、法務業務の効率化だけでなく、企業全体にとってもより良い運営体制の構築を目指しています。
今後も、法務業務がより一層効率化されることを期待したいと思います。