岡山大学、ミャンマー向け日本留学フェアをオンラインで実施
2024年度のミャンマー向け日本留学フェアが、国立大学法人岡山大学主催の下、オンラインで開催されました。これは文部科学省が推進する「日本留学促進のための海外ネットワーク機能強化事業」の一環として行われ、8月29日と30日の2日間にわたって実施されました。
本フェアの目的は、ミャンマーからの留学希望者とその進学指導者に対して、日本への留学を支援することだけでなく、留学後のキャリア情報を提供することです。特に重要なのは、在ミャンマーの日本国大使館や元日本留学生協会(MAJA)、JICAミャンマー日本人材開発センターなど、さまざまな機関が協力している点です。このコラボレーションにより、より多くの学生が日本の大学での学びやその後のキャリアについての知識を得られる機会が増えました。
フェアの概要
オンライン日本留学フェアは、特設ウェブサイト、オンラインセミナー、およびグループ相談会という三つの主要コンテンツから成り立っています。参加者はそれぞれのコンテンツを通じて、日本留学についての豊富な情報を収集できました。特に特設ウェブサイトには、MAJAや協力機関からの多くの資料や動画が掲載され、日本から参加した18の大学の情報も個別に紹介されています。
参加者の声
オンラインセミナーには419人が参加し、特に冒頭の挨拶を行った丸山在ミャンマー日本国大使や、岡山大学の鈴木副学長からの情報は、参加者にとって価値あるものでした。本学を含む合計13の大学がそれぞれ自身の特長を説明し、MAJAやMJC、日本学生支援機構からの奨学金情報もあり、参加者たちの関心を集めました。
さらに、グループ相談会では739人が集まり、さまざまな大学や組織からの説明を受け、実際の留学生からも生の体験談を聞くことができ、大変充実した時間を過ごしました。特に、岡山大学に在籍するミャンマー人留学生が自身の留学経験を語り、多くの参加者が質問する場面も見られ、絆を深める良い機会となりました。
今後の展望
岡山大学は今後も、ミャンマーの学生に向けて日本留学フェアやセミナーを定期的に開催し、継続的な情報提供や交流の場を設けていく予定です。これにより、ミャンマーからの留学生数の増加を目指し、さらに広範な国際交流を図る考えです。この取り組みは、地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の強化にも寄与することでしょう。
岡山大学は、ASEAN地域における留学促進のため、ミャンマーのほかにもタイやカンボジア、ラオスといった国々に拠点を設け、今後5年間で103,861人もの留学生を受け入れる目標を掲げています。これからの活動に注目が集まる中、地域社会との共創をさらに加速していくことが期待されます。
詳細な情報や次回のフェアについては、岡山大学の公式ウェブサイトをチェックしてください。