沖縄のシングルマザー家庭を支える新たな取り組み
沖縄県浦添市に本部を置く特定非営利活動法人Everyone.Engineerが、シングルマザーとその家庭の高校生に向けてエンジニア養成の無償学習プログラムを提供するプロジェクトを開始します。このプロジェクトは、福岡県のホライズンテクノロジー株式会社の支援を受けて実現したもので、若者の職業選択肢を広げ、未来への希望を構築することを目指しています。
プロジェクトの背景
沖縄県では、若年層が高校を卒業した後の進学率や収入が全国的に見ても低いのが現実です。シングルマザー家庭においては、経済的な困難や孤立が重なることで、子どもたちの進路選択に厳しい影響を及ぼしています。そのため、特に技術を学ぶ機会が制限されています。「学びたいのにお金や時間の問題で諦めてしまった」という声が多くの家庭から寄せられています。Everyone.Engineerはこのような状況を踏まえ、「挑戦しやすい環境」を整え、学びを続けるための土壌を提供することを決意しました。
無償の学習機会提供について
プロジェクト名は「未来をつなぐ奨励金」とし、2025年6月24日から参加者の募集を開始しました。期間は2025年7月20日まで。対象となるのは沖縄県在住のシングルマザーとその家庭の高校生、既卒や未就業者も含まれます。選考基準としては、必要なスキルはやる気と熱意、歓迎されるスキルとしてはパソコン操作経験やITについての学習歴が挙げられています。
選考を通過した参加者には、Everyone.Engineerのプログラムの無償提供が行われ、希望者には学習後に実務経験を積む機会も提供されます。これにより、実際の業務を通じてスキルを磨きながら収入を得ることが可能になります。
支援者の思い
ホライズンテクノロジー株式会社の代表、大谷祐司氏は「沖縄には温かい人々や伝統、挑戦する若者がいる。その地域を支えたいという思いからこのプロジェクトに参加しました」とコメントしています。彼は、テクノロジーが人々に平等な挑戦の機会をもたらす力を持つと信じ、参加者が学びへの一歩を踏み出すための支援ができることを嬉しく感じています。
参加方法と今後の展望
興味がある方は、下記の応募フォームからエントリーしてください。多くの応募が予想されるため、書類選考やカウンセリングを通じて選考が行われます。全応募者にはメールで結果が通知されます。
応募フォーム
(応募締切:2025年7月20日)
このプロジェクトが、沖縄のシングルマザー家庭に新たな生きる希望を与えることを期待しています。地域と共に未来を備えた人材を育てていく上で、Everyone.Engineerの試みは重要なステップとなるでしょう。