透析患者支援システム
2021-08-31 10:00:10
災害時に透析患者を守る新システムの誕生とその意義
透析患者の生命を守る新たな取り組み
日本国内で透析治療を受ける患者が年々増加しています。特に大地震や集中豪雨といった自然災害が発生した際、透析患者は特別な支援が求められる「災害時要支援者」となります。実際、停電や断水が生じると、透析治療を受けられない状況が続き、命にかかわる危険が伴います。そこで、アルカディア・システムズ株式会社は、災害時に透析患者の情報を効率的に共有するための『緊急時透析情報共有システム』を立ち上げました。
災害に備えた新たな情報プラットフォーム
このシステムは、透析施設、公的機関、患者がそれぞれ情報を発信し、同じプラットフォーム上での共有を可能にします。これにより、災害時に重要となる「自助」「共助」「公助」を最大限に活かし、多くの命を救うための画期的な枠組みを提供します。
システムの目的と機能
このプロジェクトは、透析患者を災害から守るために設計されたもので、具体的には次のような機能があります。
1. 被災状況の入力
各透析施設が事前に設備や医療従事者数、患者数を登録し、災害時には簡単に状況を入力できます。これを地図上で閲覧できるため、迅速な判断が可能になります。
2. 透析要請
被災した患者が透析を急遽要請することができ、これに対応可能な施設も人数を入力することで、最適な移動先を手配することができます。
3. 人材リクエスト
不足している医療スタッフの人材リクエストができ、迅速に必要な人材を派遣できる体制が整います。
4. 医療物資リクエスト
不足する医療物資を集め、支援を受けるためのリクエストが行える機能も重要です。
5. 災害対策チームの機能
患者の受け入れ施設をマッチングし、必要な人材や物資のリクエスト状況を確認することで、無駄なく支援を行うことが可能です。
このようなシステムが整備されることで、透析患者は災害が発生した場合でも、適切に必要な医療を受け続けることができます。
相互扶助の輪の広がり
既に東京都透析医会を皮切りに、神奈川県においても導入が進められているこのシステムは、今後さらなる拡大が期待されています。埼玉県を含めた関東地方全体での広域連携を目指し、今後は関西や九州地域への展開も視野に入れています。このように、地域を超えた協力体制が構築されることで、多くの命を救う力強い支えとなるでしょう。
企業と団体の支援が不可欠
本システムの運営には、多くの関係者からの協力が必要です。魅力的なプレゼンテーションでの支援を募ることにより、より多くの企業や団体と手を携え、災害時に強固なネットワークを築き上げていくことが求められています。支援企業の名前を公表することで、支援の輪を広げ、共に取り組む姿勢を打ち出しています。
まとめ
『緊急時透析情報共有システム』は、透析患者が災害時にも安心して治療を続けられる環境を提供するための重要な取り組みです。社会全体での相互扶助を促進し、今後の発展が期待されるこのシステムに対するご支援を心からお願い申し上げます。
会社情報
- 会社名
-
アルカディア・システムズ株式会社
- 住所
- 大阪市淀川区西中島6丁目1番1号新大阪プライムタワー20階
- 電話番号
-
06-6390-0051