山形県かみのやま市に新たなブランド牛「かみのやまワインビーフ」誕生へ

山形県かみのやま市、待望の新ブランド牛「かみのやまワインビーフ」の誕生

山形県の上山市から新たなブランド牛「かみのやまワインビーフ」が登場しました。奈良崎牧場がこのプロジェクトを推進し、クラウドファンディングによって資金調達を行う運びとなりました。この取り組みは2025年の末までの長期プロジェクトで、持続可能な酪農業界を目指すために立ち上げられました。

プロジェクトの背景

奈良崎牧場は、これまで乳牛や肉牛の飼育を行ってきた実績がありますが、近年は様々な経済的な圧力に直面しています。飼料や光熱費の高騰、販売価格の低迷といった厳しい市場環境が影響し、経営の不安定さが増しています。そこで、地域に活気を取り戻し、酪農業界の持続可能な発展を目指して新たなチャレンジを行うこととなったのです。

プロジェクトをリードするのは、四代目として期待される佐藤千愛里さんです。20代の女性酪農家がどのような新しいアプローチでこのプロジェクトを進めていくのか、多くの期待が寄せられています。

「かみのやまワインビーフ」の特長

この新ブランド牛、かみのやまワインビーフの最大の特長は、地元のワイン醸造から生まれる副産物—ワインの搾りかすを飼料として活用している点です。ポリフェノールが豊富な搾りかすが肉質の向上に寄与し、肉自体は赤身肉として素晴らしい出来栄えになります。また、地域の未活用資源を循環活用することで、持続可能な農業モデルを提供しています。

さらに、山形県産の米を飼料に混ぜることで、風味豊かな味わいを実現。自然豊かな環境で育てられた牛は、ストレスフリーの状態で成長し、柔らかくて上質な肉が期待できます。

お披露目と支援者へのリターン

「かみのやまワインビーフ」の初お披露目は、来年の5月に予定されており、すでに支援を受けた地元の方々への返礼品が発送される予定です。プロジェクト終了後は、地元の酪農家と共に生産体制を整え、販路拡大やふるさと納税への展開にも取り組む予定です。支援いただいた皆様には、焼肉セットやすき焼きの豪華返礼品が用意されています。ワイン好きな方や地域に興味のある方々の賛同を期待しています。