小さきものの魅力展が高槻市で開催
高槻市のしろあと歴史館では、令和7年の3月15日から6月1日まで、特別企画展「小さきものの魅力~装いと遊びの工芸品~」が開催されます。この催しでは、江戸時代以降に普及した携帯道具や小規模な工芸品が約600点も展示され、そのユニークなデザインや機能性が注目されています。
展示の見どころ
本展示のテーマは、小さな工芸品が持つ多様な魅力にフォーカスしています。特に「小さいことには理由がある」という点を強調しながら展示されています。展示は主に三つのコーナーに分かれています。
1. 小さいのにはワケがある
このコーナーでは、携帯用の筆記具「矢立」や、薬を入れるための「印籠」、刀の装飾に使われる「刀装具」など、実用的な側面と装飾的な要素を併せ持つ小物が展示されています。例えば、携帯に便利な小さいサイズの書物や、儀式で使用する「童具足」というサイズの小さな甲冑も紹介され、実用性と美しさが一体化した工芸品の魅力を感じることができます。
2. 小さいけれどホンモノみたい
ここの展示品は、精巧に作られたひな道具や五月人形に添える武具飾りなど、本物の生活道具と並べて展示されています。展示される小物は、実生活で使われる道具をそっくりそのまま小さくして再現したもので、訪れる人々にその緻密な作りを実感させます。実際に触れることができる機会もありますので、細部にこだわった工芸品の芸術性を間近に見ることができます。
3. 小さいってカワイイ
ここでは、全国各地から集められたかわいい郷土玩具が展示されています。奈良県の御守犬や和歌山県の守り雛、さらには京都や東京のミニチュアサイズの土人形など、3センチから5センチの手のひらサイズのものから、1センチ以下の極小サイズの郷土玩具まで多種多様な作品がずらりと並びます。かわいらしさに思わず笑みがこぼれることでしょう。
企画展の詳細
企画展は高槻市立しろあと歴史館の企画展示室で開催され、開館時間は午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。月曜日は休館日ですが、祝日の翌平日以外は開館しています。アクセスは、阪急高槻市駅から徒歩約10分、JR高槻駅からは徒歩約15分と便利です。また、観覧は無料なので、気軽に足を運んでください。
お問い合わせ
企画展に関する詳しい情報は、高槻市立しろあと歴史館までお気軽にお問い合わせください。
電話番号: 072-673-3987
この企画展では、時代を超えて愛されてきた小さな工芸品の魅力を感じることができます。皆様のご来館を心よりお待ちしております。