オークネットが発表した2024年11月の中古車市場価格指数
株式会社オークネットは2024年11月の「中古車市場価格指数」を公開しました。この指標は、中古車市場の値動きを反映したものであり、日本の中古車取引の実態を把握するための重要なデータです。
中古車市場価格指数とは?
通常、中古車市場の動向を把握する際には「平均取引価格」が使用されますが、オークネットの視点ではそれだけでは不十分です。取引に関わる中古車の質や物価変動などを正確に把握できないからです。そこで、オークネットと東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)との共同研究によって、「リユース流通価格指数」が開発されました。この取り組みにより、年間40万台以上の流通データを基にした客観的な中古車価格の分析が可能になります。
2024年11月のレポート概要
2024年11月の「中古車市場価格指数」は、2008年7月を基準にすると2.160となり、前月の2.251から0.091の減少(約4.03%減)となりました。また、平均取引価格も同様に2008年7月を1とした場合、1.409であり、前月の1.439から0.030減少(約2.07%減)しています。実際の数値としては、10月の平均取引価格が88万9,384円、11月は87万984円となり、需要の減少が価格に影響を与えている状況が伺えます。
ボディタイプ別の動向
ボディタイプ別の市場指数を見ても、コンパクトカー、ラグジュアリーカー、ミッドサイズ、SUV、バン・トラック、ミニバンといったすべてのカテゴリでの低下が確認されています。これは、全体的な市場需要の減少と関連しており、中古車市場の動向を迅速に把握するための指針となるでしょう。
オークネット循環型流通ラボの役割
オークネット循環型流通ラボは2022年に設立され、持続可能な循環型流通を広めるための調査と研究を進めています。このラボは、オークネットが1985年に始めたリアルタイム中古車オンラインオークション事業のノウハウを活かし、経済学の専門家たちと連携して市場動向を見つめています。オークネットは「価値あるモノを、地球規模で循環させる」というサステナビリティポリシーのもと、専門で信頼性の高い情報提供を目指しています。
このように、オークネットはデータに基づいた分析を通じて中古車市場の透明性を高め、消費者と出品者にとって有益な市場環境を整えることに注力しています。
おわりに
2024年11月度の「中古車市場価格指数」レポートは、中古車業界の重要な動きを捉える一助となるでしょう。オークネットは、今後も毎月20日を目標に最新のレポートを発表していく予定です。詳しい内容については
こちらのリンクからご確認ください。