北陸の物流基地「DPL石川白山」着工
大和ハウス工業株式会社は、2025年9月16日にマルチテナント型物流施設「DPL石川白山」の着工を発表しました。この施設は、近年需要が高まる石川県白山市において、複数のテナントが入居可能な物流拠点として位置づけられています。
増大する物流需要に対応
要因の一つとして、2024年問題による配送拠点再構築の必要性があります。北陸地域は地理的にも優位性があり、白山市は金沢市や小松市などの主要都市へのアクセスが良好です。さらに、北陸自動車道や国道8号線への接続がスムーズであるため、近隣県への短時間配送が可能です。
白山市は北陸の中心に位置し、配達効率を高めるための「ラストワンマイル」に最適な立地条件を備えています。また、昨今のEC事業者や小売業者のニーズにも対応できるよう、設計と稼働体制が工夫されています。
交通利便性の高さ
「DPL石川白山」は、北陸自動車道「能美根上スマートインターチェンジ」から500mという抜群の位置に存在します。金沢市中心部までは車で約30分、富山市や福井市の中心まで約1時間でアクセスできます。この近さが、物流業界における効率的な物流環境を提供します。
悪天候に強い設計
当施設は、最大2テナントが入居可能なマルチテナント型であり、年間を通じて天候に影響を受けやすい地域においても安定して稼働できる体制が整っています。トラックが施設内に乗り入れられるようトラックバースを設置し、安全かつ効率的な作業環境を提供します。
建物の概要
「DPL石川白山」は、総敷地面積が約18,793.75㎡(約5,685.10坪)、延床面積は12,061.54㎡(約3,648.38坪)を誇ります。入居可能面積も豊富で、テナント企業に柔軟に対応可能です。また、全体的には鉄骨造の平屋建てです。
大和ハウス工業の物流施設事業
大和ハウス工業は1955年の創業以来、工業化建築のパイオニアとして、物流施設のみならず様々な事業用建築を手がけ、これまで3000棟以上の物流施設を開発してきました。2002年以降、物流最適地提案から維持管理までの一連のサービスを提供しており、お客様の事業ニーズに応じた専用の物流施設を展開しています。
「Dプロジェクト」を通じて、大和ハウス工業はオーダーメイドのBTS型物流施設に加え、マルチテナント型の物流施設も全国で展開してきました。これにより、特定企業向けだけでなく、広範なニーズへも迅速に対応できる体制を構築しています。
2025年には「DPL石川白山」が竣工し、2026年には入居が可能となる予定です。今後の物流ニーズに立ち向かう新たな拠点として、白山市における経済活動に貢献することでしょう。