TISが生成AIサポートチャットを導入
TIS株式会社は、2025年6月24日から「マネージドサポートサービス」に生成AIサポートチャットを追加することを発表しました。この新しいサービスは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の「Amazon Q Business」を利用しており、企業のシステム開発と運用に特化した技術支援を提供します。
バックグラウンド
近年、生成AI技術の進展により、多くの企業ではAIチャットボットの導入が加速しています。特に、企業のシステムの開発及び運用においては、独自のシステム構成やセキュリティ要件に合った情報を迅速に提供するナレッジの必要性が高まっています。しかし、一般的な生成AIモデルでは企業固有のニーズに応えるのが難しい場合が多く、複雑な問題の解決に時間がかかるケースもあります。TISはこの課題を克服するために、AWSのノウハウと「Amazon Q Business」を組み合わせて、新たなサポートチャットを開発しました。
生成AIサポートチャットの特徴
現在提供される生成AIサポートチャットには以下のような特長があります。
1.
実績に基づくナレッジ提供
TISの過去のトラブル解決事例をもとにした生きたナレッジが収録されており、ユーザーが質問を送ると、AIが即座に適切な解決策を提示します。これにより、経験豊富な技術者でなくても、問題解決が可能になります。
2.
自社のデータと統合したカスタマイズ解決
TISのナレッジに加え、企業が持つ自社の情報をアップロードすることで、カスタマイズされた回答が得られます。たとえば、運用マニュアルや過去のQA履歴を利用して、特定の環境に最適化されたサポートが可能です。
3.
初期費用ゼロでの迅速な利用開始
「マネージドサポートサービス」の契約者は、すぐに利用できる状態で提供されるため、初期費用をかけずに新しい環境にアクセスできます。ユーザーは特定のURLを通じて、すぐにサービスを利用し始められます。
提供価格とその他サービス
生成AIサポートチャットは「マネージドサポートサービス」の一環として提供され、初期費用は不要です。ただし、AWSの利用費用が発生します。さらに、TISは「AWS Summit Japan 2025」に出展予定で、多様なソリューションを通じてビジネス課題の解決を目指しています。
今後の展望
今回リリースされるベータ版の生成AIサポートチャットは、将来的に日本語に対応した正式版のリリースが予定されています。TISはAIサポート技術をさらに拡充し、ユーザーに高品質なサポートを提供するために努めていくでしょう。
TISは、生成AIを活用することで企業の課題解決に寄与し、より良いビジネス環境の構築を支援しています。今後も新しい技術を取り入れ、ニーズに応じたサービスを展開していく考えです。