NTTとJTOWER、5Gに向けた業務提携を今後も継続へ

業務提携の継続とその背景

日本電信電話株式会社（NTT）と株式会社JTOWERは、2019年7月4日から始まった業務提携を引き続き継続することを発表しました。この提携は、現代の通信環境を変革する第5世代移動通信システム、いわゆる5Gにおけるインフラシェアリングモデルの推進を目指すものです。

1. 提携背景

今回の提携の背景には、DigitalBridge Group, Inc.傘下の米国法人であるディービーピラミッドホールディングスがJTOWERの株式を公開買付けにより取得する案件が報告されていることがあります。それにも関わらず、NTTとJTOWERは従前からの関係を維持し、共同で業務を進める意向を示しています。

2. 業務提携の内容

この提携には多くの具体的な内容が含まれています:

- 工事・保守及び関連マネジメントのノウハウ活用:

両社は、それぞれの得意分野を生かしながら工事や保守に関する知識と技術を相互に共有し、より効率的な運営を行います。

- 経済的かつ高付加価値のモバイルネットワーク構築の推進:

コストを抑えつつも、高い付加価値を持つ通信ネットワークの構築を目指しています。これにより、より多くのユーザーに質の高いサービスを提供することが可能となります。

- 共用設備情報とエリアの相互共有:

基地局展開の効率化を図るために、両社は共用設備の情報や設置希望の施設情報を共有する取り組みを行います。この情報の共有により、インフラの整備がスムーズに進むことが期待されています。

- 新規共用設備の開発と活用:

技術やノウハウの共有を通じて、革新的な共用設備を開発し、それを業界全体で活用することで、通信品質の向上や新たなサービスの創出を狙っています。

3. 将来の展望

NTTとJTOWERは、インフラシェアリングを通じて、国内の通信業界におけるさらなる成長と発展に寄与できると考えています。今後も両社は連携を深め、モバイルネットワークの効率的な展開と、通信の不感エリアの縮小を目指して取り組むと言います。これにより、私たちの社会が抱える課題への解決策を一つでも多く見つけていく方針です。

この業務提携が進むことで、いかに通信業界が変革を遂げ、私たちの日常がどのように変わるのか、その動向から目が離せません。