最近、愛知県豊田市に本社を置く株式会社SkyDriveが、台湾の大型ドローン企業である7A Drones Co., Ltd.と空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の機体購入に関する基本合意書(LOI)を締結しました。この合意により、SkyDriveは10機の空飛ぶクルマを購入することになり、今後の価格や納品スケジュールについても基本的な条件が合意されました。
この協定は、2025年に開催される大阪・関西万博に向けたデモフライト成功に続く、前進を意味します。同時に、澎湖諸島の馬公市と虎井島を結ぶ緊急医療輸送の新たな航路案を策定し、迅速な医療搬送体制を築くことを目指しています。
澎湖諸島は90を超える島々から構成され、特に冬季の荒天時には船舶の運行が困難になることがあります。このような状況下では、虎井島に住む860人の住民が、公設診療所では対応できない重症患者の搬送が急務となります。SkyDriveは、空飛ぶクルマを利用することで、こうした交通制約を克服し、安定した医療体制を実現しようとしています。
SkyDriveのCEOである福澤知浩氏は、この合意はアジア市場における重要なマイルストーンであり、特に医療分野において社会貢献を果たす機会を得たと喜びを表明しました。
また、7A DronesのCEOである許新勝氏も、この合意が次世代エアモビリティにおける日本企業との協業の第一歩になるとの考えを示しました。彼は、交通制約や医療サービスへのアクセスの平等を考慮する中で、空飛ぶクルマが役立つことを期待しています。
7A Dronesは、台湾において無人航空機の開発及び運用、さらにはパイロット育成に取り組む企業で、高性能なドローンをさまざまな分野にわたって提供しています。同社は、農業や物流、医療搬送の領域でもその実力を発揮し、今後もその活動を拡大していく予定です。
SkyDriveはこれまでの実績をもとに、2028年の商用化を見据えた機体開発や社会実装の道を進む覚悟です。これはもはや夢物語ではなく、現実味を帯びた未来として我々の前に迫っています。各地での社会実装を迅速に進めることで、日本と台湾の連携も加速されるでしょう。
今後も両社は医療輸送のほか、観光や物流といった多様な分野でも空飛ぶクルマの活用を進め、地域社会に貢献することを目指しています。要するに、空飛ぶクルマの登場は、我々の日常生活に新たな利便性をもたらすでしょう。