神奈川県が新たなクラウドファンディング「かなエール」でベンチャー支援
神奈川県では、新しい試みとして「かながわベンチャー限定クラウドファンディング(愛称:かなエール)」がスタートしています。このプログラムは、県内のベンチャー企業による新たな挑戦を支えるために設計され、特に新興企業の育成を狙いとしています。現在、この取り組みを通じて、高麗人参の早期栽培技術を持つ「株式会社YD-Plants」が資金調達を行うことが決まりました。
プロジェクトの詳細
今回のプロジェクト名は、「〈栽培期間1/4に短縮〉長年の研究が生んだ高麗人参の植物工場。」です。YD-Plantsは、長年の研究成果を活かして、高麗人参の栽培技術を持っており、その独自の栽培ノウハウと環境制御技術をストロングポイントにしています。日本国内の高麗人参の自給率がなんと1%に過ぎないという現実がある中、国産の供給問題を解決しようと、彼らは意欲的に取り組んでいます。
高麗人参は通常、露地栽培の場合、収穫までに約6年の時間を要します。しかし、植物工場のシステムを導入することで、天候や土壌の影響を受けることなく、無農薬で高品質な高麗人参を、従来の4分の1の期間で安定的に育てることが可能になります。
資金の使い道と目指す未来
今回のクラウドファンディングで調達される資金は、栽培面積の拡大に使われます。これにより、高麗人参の供給量を一層増加させ、持続可能な農業インフラの構築を目指しています。地域経済の活性化や人々の健康に貢献する社会の実現が、彼らの大きな目標です。
今後の展開
YD-Plantsはまず2023年夏に高麗人参を収穫し、これを加工したサプリメントを製造する計画です。秋口には百貨店などでの販売を目指し、消費者の健康をサポートする事業展開を進めていく予定です。
募集期間について
クラウドファンディングの募集は令和7年7月22日(火曜日)から8月6日(水曜日)まで行われます。詳細については、以下のリンクを参照してください。
かなエール プロジェクト詳細ページ
経営者のプロフィール
株式会社YD-Plantsの代表取締役である山下大地氏は、大学卒業後に工作機械メーカーやコンサルファームでの経験を経て、父が築いた高麗人参栽培の技術を事業化するために2024年に会社を設立しました。2023年2月には「横浜ビジネスグランプリ2025」において奨励賞を受賞するなど、その実績も注目されています。
会社URL
まとめ
「かなエール」を通じたこのプロジェクトは、単に高麗人参を育てるだけでなく、地域の経済を活性化させ、人々の健康を促進する取り組みです。新しいビジネスモデルが生まれることで、未来の農業の姿が見えてくるかもしれません。