ダウン症の女性が伝統技術を支える企業の挑戦
埼玉県川口市に本社を置く有限会社ますいいリビングカンパニーが、2024年3月16日に開催された「第16回 日本でいちばん大切にしたい会社大賞」において、審査委員会特別賞を獲得しました。この賞は「人を大切にする経営」を実践している企業に与えられるもので、同社の理念に基づく取り組みが高く評価されました。
社員とその家族を幸せにする経営
ますいいリビングカンパニーは、「社員とその家族を幸せにすること」を企業理念として掲げ、安心して働ける職場環境の整備に力を入れてきました。具体的には、有給休暇を時間単位で取得可能にする制度や、社員の健康を考慮して「まかない飯」の提供、さらには家族全員が参加できる大家族会の開催などを行っています。
また、ダウン症の女性をパートスタッフとして迎え入れ、日本の伝統技術「ちりとんぼ」の製作を担ってもらうという挑戦に取り組んでいます。この「ちりとんぼ」は、土壁を仕上げる際に使用する道具で、職人の仕事にとって欠かせない存在です。彼女の活躍は、職場における自然な交流を生み出し、温かい雰囲気を育んでいます。
多様な人材が活躍する場
2025年8月から始まったダウン症女性の雇用は、多様な人が活躍できる環境を目指す取り組みの一環です。彼女は日々、職人と共に仕事をし、伝統技術の継承に貢献しています。その姿は、企業の理念を具現化したものでもあります。
さらに、この経験は取締役の伊藤真理子が実話をもとにした絵本として出版されました。絵本では、彼女の勇気や仕事への姿勢の変化が描かれており、「頑張る人を応援する人がもっと増えるように」というメッセージが込められています。
地域社会への貢献
ますいいリビングカンパニーでは、地域貢献活動として「木育」を推進しており、国産木材や森林資源の重要性を伝える取り組みを行っています。子どもたちに自然の大切さを学ばせるため、ショッピングモールや地域イベントでその実践を行い、多くの人々に木に触れる機会を提供しています。
結論
有限会社ますいいリビングカンパニーは、社員、お客様、地域社会に対する「人を大切にする経営」を実践し、障がい者雇用の新たなモデルを示しています。今回の受賞は、単なる成果ではなく、同社が歩んできた道のりの証でもあり、多様な価値観を受け入れる職場作りの重要性を再認識させるものでした。今後も、ますいいリビングカンパニーの取り組みから目が離せません。