三菱UFJ信託銀行と大学教授が探る機関投資家の動向と企業への影響
三菱UFJ信託銀行と機関投資家の動向分析
三菱UFJ信託銀行株式会社が、明治大学と成城大学の教授陣と共に進めた共同研究が注目を集めています。この研究は、機関投資家の動向やその影響を調査したもので、投資のアプローチや改善要請のテーマについて詳細に分析されています。
研究の背景と目的
本研究は、三菱UFJ信託銀行が実施する「ガバナンスリサーチ2025」を基にしており、上場企業からの回答データや公開情報を活用して、機関投資家やアクティビストのエンゲージメントの実態を明らかにすることを目的としています。特に、機関投資家がどのような企業を対象としているのか、アプローチの傾向や改善要請の内容について深掘りされています。
エンゲージメントの傾向
投資家による企業選定の特徴
この研究によると、機関投資家とアクティビストは、規模の大きな企業や外国人持株比率が高い企業にエンゲージメントを求める傾向があります。特に、機関投資家は自己資本利益率(ROA)が高い企業に注目し、一方でアクティビストは株価純資産倍率(PBR)が低い割安な企業を選ぶ傾向にあります。この違いはそれぞれの投資戦略に基づいており、投資家ごとのアプローチの違いに反映されています。
改善要請のテーマ
投資家別のアプローチには、改善要求の内容にも明確な傾向がみられます。国内外の機関投資家は特にPBRが低い企業に対して、事業戦略や財務の効率、ガバナンスの改善を含む三位一体のアプローチを求めます。これに対し、海外機関投資家はレバレッジが低い企業に対してガバナンスやES(環境・社会)、非財務の改善を提案し、アクティビストは財務や資本効率の改善を要求する傾向があります。この点に関しては、更なる分析が必要です。
アクティビストからのアプローチ
研究では、複数のアクティビストからアプローチを受ける企業に特有の特徴についても調査されました。規模の大きい企業や外国人持株比率が高い企業は、アクティビストからのアプローチが多く、企業の特性によってアクティビストからの要求数が変わる可能性が示唆されています。
共同研究者の紹介
本研究には、明治大学の三和裕美子教授、浅井義裕教授、成城大学の山田剛志教授が参加しており、それぞれの専門知識を活かした分析が行われています。三和教授は機関投資家論、浅井教授は保険論や企業金融論、山田教授は会社法や金融法に精通しており、その豊富な知見が研究に貢献しています。
また、三和教授の研究室に在籍していた邰清義研究員が研究分析を担当しており、共同研究チームの一員として貢献しています。これにより、調査結果はより信頼性の高いものとなるでしょう。
まとめ
三菱UFJ信託銀行の研究は、機関投資家が持つ影響力と、その企業へのアプローチの傾向を深く理解するための重要なステップとなります。今後、この研究成果がどのような形で企業や市場に影響を及ぼすのか、引き続き注目が必要です。
本研究に関する詳細な情報や取材依頼については、三菱UFJ信託銀行の法人コンサルティング部へお問い合わせください。
会社情報
- 会社名
-
三菱UFJ信託銀行株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1丁目4番5号
- 電話番号
-
03-3212-1211