日本介護福祉士会が取り組む新たな認証マーク事業

日本介護福祉士会が発表した新たな認証マーク事業

日本介護福祉士会（以下、JCW）は、このたび介護福祉に関連する商品やサービスの選定において“プロの眼”を活用した新しい事業を発表しました。この「日本介護福祉士会認証マーク」事業は、2025年度から開始され、介護福祉士の専門的な視点を取り入れた商品評価を行うことを目的としています。

事業の目的と概要

介護福祉士によるモニター審査を行い、信頼性の高い福祉用具やICT機器、衛生用品など、多岐にわたる商品やサービスに認証マークを付与します。この認証は「品質」「有用性」「安全性」「利便性」という観点から評価され、利用者やその家族にとっての選択基準となることを目指しています。認証マークは、専門職からの評価を示すものであり、他社製品との差別化を図ることが可能です。

日本介護福祉士会はこの事業を通じて、より多くの利用者にとって安心安全な商品を提供し、介護現場における情報の透明性を高めていくことを目指しています。特に、介護を受ける側とその家族が安心して選べる商品を提供することが、介護生活の質を向上させる要因となるでしょう。

認証マークの第一号商品

第一号商品として認定されたのは、TQコネクト株式会社が提供する要介護者向けテレビ電話機能付きタブレット「TQタブレット」です。このタブレットは、介護を行う家族と要介護者間のコミュニケーションを容易にし、高齢者が簡単に操作できる点が評価されました。

モニター審査では、実際に介護現場で使用する介護福祉士から高い評価が寄せられ、「操作の簡便さ」と「コミュニケーションツールとしての良さ」が好評でした。また、介護を行う家族の不安を軽減できるという点でも評価されています。これにより、TQタブレットの認証が決定したとのことです。

介護福祉士会の使命

日本介護福祉士会は、介護福祉士の職業倫理の向上と専門的な教育を通じて、介護福祉士のスキルを高め、それに伴って国民の福祉の増進に寄与することを目指しています。1994年2月に設立され、以来、多くの事業を展開してきました。介護福祉に関する調査研究を行い、関係機関との連携を図りながら専門技術の普及を目指しています。