ChillStackが資金調達を実施
AIセキュリティ企業のChillStackが、シリーズAラウンドで約3.5億円の資金調達を成功させました。この資金は、同社の不正検知AIソリューションの開発や、企業ガバナンスの強化に使用される予定です。
ChillStackのビジョン
ChillStackは「自分たちが誇りに思える「AI × セキュリティ」ソリューションを創造し、企業が安心して前進できる社会を共創する」という明確なミッションを持っています。このビジョンのもと、AIを活用したセキュリティ技術を基軸に、不正経費の自動検知クラウド「Stena Expense」や、企業のセキュリティリスクを可視化する「セキュリティ診断」などのサービスを展開しています。
不正検知AIソリューションの必要性
近年、電子帳簿保存法の改正によって経費管理のデジタル化が急速に進展しています。しかし、経理担当者の多くは経費申請のチェックに対して大きな負担を感じている実態があります。実施されたアンケートでは、80%以上が経費チェックに負担を感じ、70%以上が不適切な申請が増えたと回答しています。こうした状況を受けて、ChillStackはAIを利用した不正検知ソリューションの開発を進め、企業が安心して業務を遂行できる環境を提供しようとしています。
資金調達の具体的な使途
新たに調達した資金は以下のような事業に活用されます。
1.
「Stena Expense」の新機能開発
経費分析機能の向上を目指し、経理部門の業務効率化に貢献します。
2.
サイバーセキュリティ対策サービスの拡充
サイバーセキュリティのプロダクトを開発し、新たなサービス提供領域を開拓します。
3.
人材採用と組織強化
新しいプロダクト開発のため、エンジニアやビジネスサイドの人材を採用し、組織力の強化を図ります。
ChillStackはこれらの活動を通じて、企業のガバナンスを強化し、経費管理業務のさらなる効率化を実現していきます。また、企業だけでなく官公庁といった他の利用シーンにも目を向け、市場を広げる計画です。
Stena Expenseについて
「Stena Expense」は、企業の経費申請データを元に、不正検知AIが自動的に不正や不適切な利用を検出するシステムです。このシステムは、経費精算データをもとに二重申請や不正利用を発見し、それに加えて従業員個々の申請履歴をも考慮します。このようにして、特定個人との頻繁な利用や特定店舗での異常な利用を見抜くことができます。
株式会社ChillStackについて
ChillStackは、「AIで守り、AIを守る」というビジョンのもと、サイバーセキュリティ技術や不正検知システム「Stenaシリーズ」を提供する企業です。2018年に設立され、渋谷区に本社を構えています。自社のAI技術を活用して、企業や個人のリスク管理をより効率的かつ高精度に行うためのサービスを日々開発しています。詳細は、
ChillStack公式サイトで確認できます。