初心者にも安心！久留女木の棚田で育まれた逸品たち

久留女木の棚田と地域産業の魅力

2023年春、静岡県の久留女木の棚田が新たな息吹を迎えます。この美しい棚田で育てられた綿花を原材料にしたシャツ、ブラウス、スカートの9種類が、株式会社HUISによって初めて製品化されるからです。このプロジェクトには、地域資源の保護や地元産業の活性化を目的とした様々な活動が詰まっています。

プロジェクトの背景と意義

久留女木の棚田は、農林水産省から「つなぐ棚田遺産」として認定されている地域です。しかし、耕作放棄地の増加が問題視されていました。これを受けて「久留女木地域振興協議会」が発足し、地元企業との連携を進め、棚田の保全と有効利用を目指すようになったのです。HUISは、その理念に共感し、遠州織物を使っての衣服製作を共同で行うことになりました。

製品の詳細と販売情報

2023年3月6日から、久留女木の棚田の綿花を15％使用した9種類の新商品が販売開始されます。各商品の特徴は、シャトル織機を使った生地により生まれる独特な風合いと機能性です。オンラインストアや全国のショールーム、百貨店イベントを通じて購入可能です。特に、春のコレクションとして新たに揃うこれらの服は、どれもシリアルナンバーが付いていて、その生産背景を知ることができます。

綿花栽培のプロセス

実際のプロジェクトでは、休耕田を活用して綿花の栽培を行い、種まきから収穫、加工までの一連の流れが体験できるイベントも行われました。最近の収穫体験では多くの地域住民が参加し、「農業×福祉×繊維業」という初めての試みが実現しました。この取り組みにより、地域の若者たちにも新しい生産技術や価値観が伝わっています。さらに、綿繰り作業を行う障害者就労支援センターとの協業は注目されています。

伝えたいメッセージ

今回のプロジェクトは、単なる地元産業の復活にとどまらず、地元の文化や伝統を受け継ぎながら、新たな価値を生み出す壮大な試みです。環境を守り、地域社会を活性化するこの取り組みは、今後の日本のアパレル業界にも新しい流れを作り出すでしょう。

これからの展望

3月12日以降も高崎・スズラン百貨店や広島・福屋、静岡・コリドーフジでの販売が予定されており、より多くの人に久留女木の棚田の魅力を知ってもらう機会が広がります。今後の展開に注目が集まります。

この棚田の美しさと、生産者の熱い思いを感じられる商品を手に取って、新たな季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。