アイルランドの高品質牛肉を深めるテイスティングセミナーが六本木で開催
9月27日、ラグビーワールドカップのアイルランド対日本戦を控えた中、六本木ヒルズクラブで「ヨーロピアン・ビーフ テイスティングセミナー」が開催されました。このセミナーは、アイルランド政府食糧庁(Bord Bia)がEUとの共同出資で、日本市場向けにヨーロッパ産牛肉の魅力を伝える目的で行ったもので、約100名の業界関係者が参加しました。
食の安全性と持続可能性
このセミナーは、欧州委員会とアイルランド政府食糧庁が共に、食の安全性や持続可能な生産システムを強調して開催されました。特に、アイルランドビーフは高い水準の生産技術と厳格なトレーサビリティシステムによって、より自然な方法で育てられていることが強調されました。ジョー・ムーア氏(Bord Bia日本マネジャー)は、アイルランドの畜産業の長い歴史と、その持続可能性に触れ、同国が唯一「Origin Green」と呼ばれる国家的持続可能食料生産プログラムを有していることを強調しました。
特に、CO2排出量や水の使用量の削減に努めながら、生産者は環境への配慮を行い、高品質でヘルシー、かつ美味しい食品の提供を目指しています。有名なアイルランドビーフは、肥沃な土壌と豊かな水源のおかげで、牛の餌にとても良質な草を使用しており、これが肉の色、味、柔らかさに大きく影響しています。
ゲストスピーカーの登壇
このセミナーでは、サンペレグリノ ヤングシェフ2018の優勝者、藤尾康浩氏と元アイルランドラグビー代表のバーナード・ジャックマン氏がゲストスピーカーとして登壇しました。藤尾氏は、シェフとしての視点から食材の魅力について語り、ジャックマン氏は自身のラグビー体験とスポーツ栄養学に基づく牛肉との関連性について解説しました。特に、最近のラグビーワールドカップのハイライトや試合についてもコメントし、参加者の関心を引きました。
ジャックマン氏は「アイルランドのビーフとラムは健康的な食品であり、私が国際的なアスリートとして活躍できたのもこのおかげです」と述べました。セミナーの締めくくりには、参加者がアイルランドからの自給自足システムで生産された牛肉の試食を行いました。
日本市場への進出
アイルランド政府食糧庁は今年6月に日本事務所を開設し、日本市場に重きを置いています。最近、日本向けのアイルランド牛肉の輸出が増加していることに加え、今年6月にはアイルランドラム肉の輸入許可も取得し、輸入量をさらに増やす展望を持っています。アイルランドは世界第4位の羊肉輸出国であり、営養価の高いラム肉を持続可能な方法で提供できる体制が整っています。
アイルランドビーフの特徴
アイルランドの牛肉は、100%グラスフェッドビーフで、栄養価が高く美味しさも抜群です。十分な緑の草も確保でき、すべての牛は生涯に最低6ヶ月間、牛本来の餌で育ちます。これにより、ミシュランの星を持つシェフたちにも支持されています。特に、ビタミン類やオメガ-3脂肪酸を豊富に含み、健康にも良いとされています。
アイルランド政府食糧庁は、今後も日本市場での成功を目指し、その魅力的な牛肉の提供を取り組んでいく意向を示しています。公式ウェブサイトやSNSを通じて、さらなる情報発信を行っています。
Bord Bia公式ウェブサイトや
ヨーロピアン・ビーフ公式ウェブサイトをチェックしてみてください。