流山の保育園急増
2025-01-22 11:45:26

流山市の「森のまち保育園」、新卒求人応募が急増中の理由

流山市の「森のまち保育園」が注目を浴びる理由



千葉県流山市にある「森のまち保育園グループ」では、保育士の新卒求人応募数が昨年比で約285%も増加しています。この急増の背景には、同園が掲げる独自の保育方針と少人数制の保育環境が深く関わっています。

「森のまち保育園グループ」は、理事長の岡村徳久氏が率いる5つの認可保育園を運営し、子どもたちの主体的な育成を目指しています。特に目を引く点は、本質的なこども主体の保育を徹底し、一人ひとりに寄り添いながら支援を行うことです。このような環境が新卒の保育士たちから高く評価され、急速に応募者が増えた要因となりました。

保育士求人倍率の現状と課題



厚生労働省のデータによれば、2023年12月時点での保育士の求人倍率は3.54倍と、全業種平均の1.35倍を大きく上回る高水準です。しかし、保育士の職を希望する人が全体の中で増加しない原因は、賃金や休暇の確保に難題を抱えているからです。保育の現場では、子どもたちの安全を守るための重大な責任を負っているにも関わらず、労働環境が整っていないため、資格を持ちながら働かない「潜在保育士」が全体の約3分の2を占める状況が続いています。

実際、保育士資格を持つ人の中でも、60%以上が「賃金や休暇の問題が解消されれば、保育士として働きたい」と述べています。このように、今後の保育士の人材確保には働き方改革が急務です。

森のまち保育園が選ばれる理由



「森のまち保育園グループ」が注目される理由は、その少人数制保育と「こども主体の保育方針」にあります。具体的には、国の配置基準を上回る人数の保育士を配置することで、子ども一人ひとりが「やりたいこと」に取り組める環境を整えています。このアプローチにより、子どもたちは自らの活動を主導し、充実感や達成感を得られる機会が提供されます。

新卒の応募者や20代から50代の保育士からは、「こども主体の保育に共感した」「現在の職場の大人主導の保育から脱却したい」といった声が寄せられています。さらには、実際に保育現場を見学した後に積極的に応募する姿勢も見られ、学習意欲の高い学生アルバイトの増加にも寄与しています。

「森のまち保育園グループ」の理念と未来



「森のまち保育園グループ」は、「生きる力」を育むという理念のもと、地域に根ざした保育活動を展開しています。未来を担う子どもたちに、自信と主体性を育む保育を深化させ、小学校へのスムーズな接続を目指しています。

しかし、保育士の人材不足は今後も深刻な問題であり、同園では保育士の働き方改革を進め、より良い環境作りに努めています。保育業界全体における改善が期待される中、流山市の「森のまち保育園」が先駆者としての役割を果たしていくことが求められています。

結論



「森のまち保育園グループ」の急激な求人応募数の増加は、保育士の働く環境に対する深刻な課題を背景にしたものであり、その解決に向けた具体的な取り組みが鍵となっています。今後の展望としては、この流れが他の保育施設に波及し、全体の環境改善へとつながることが期待されます。


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